闇に浮かぶ妖怪たちの宴!「奇怪夜行2025」柳川・御花で開催【8/15~】

 福岡・柳川にある国指定名勝「柳川藩主立花邸 御花」で、アートイベント「奇怪夜行2025」が開催されます。八女市にある創業200年以上の「伊藤権次郎商店」とコラボレーションし、妖怪の描かれた提灯を展示。5周年を迎える今回は、特別展示として水木しげる先生の元チーフアシスタント・佐々岡健次氏による妖怪画も登場。期間は8月15日(金)〜17日(日)および22日(金)〜24日(日)の6日間。文化財の闇に浮かび上がる幻想世界を体感できる夏の夜のイベントです。

目次

闇に浮かぶ妖怪たちの宴「奇怪夜行2025」

提供:御花

 江戸時代から400年続く歴史的建造物「柳川藩主立花邸 御花」を舞台に、妖怪提灯が並ぶ幻想的な夜が今年もやってきます。八女提灯の老舗「伊藤権次郎商店」とのコラボで実施する本イベントは、文化財の静寂と暗闇に浮かび上がる妖怪の提灯が醸し出す世界を楽しむアート体験。今年のテーマは「キキキの奇怪夜行」。おどろおどろしさと美しさが感じる“原点回帰”の世界観に注目です。

八女提灯×妖怪のコラボが織りなす幻想世界

提供:御花

 妖怪提灯を手がけるのは、江戸時代より八女提灯を作り続ける「伊藤権次郎商店」。竹の骨組みに和紙を張り、職人の手で丁寧に描かれた妖怪たちが、灯りに照らされて現れます。文化財と提灯の陰影が、現実と幻想の曖昧な世界へと誘ってくれます。

佐々岡健次氏の妖原画、文化財に登場

提供:御花

 注目は、水木しげる先生の初代チーフアシスタントであり怪奇漫画を描くの佐々岡健次氏の原画展示。日本の風土や人々の記憶に根ざした妖怪たちは、哀愁や愛嬌を帯びています。

妖怪絵巻「芸州武太夫物語絵巻」も公開

提供:御花

 イベント期間中、立花家史料館では、江戸時代後期に描かれた妖怪絵巻「芸州武太夫物語絵巻」も展示。稲生平太郎という少年と妖怪たちの30日間の“根競べ”を描いた本作は、愛きょうと恐ろしさが同居する名作です。

100畳の大広間で震える「怪談会」も同時開催!

 イベント開催に先立ち、8月13日(水)には連動企画「大広間 怪談会2025」(要チケット)も実施。日本庭園「松濤園」を望む100畳の大広間で、怪談師・城谷歩氏が語る珠玉の怪談を堪能できます。

宿泊者限定!「妖怪ルーム」と「妖怪舟」も登場

提供:御花
提供:御花

 イベント開催期間を含む2025年7月15日(火)〜8月31日(日)には、妖怪仕様にしつらえた客室「妖怪ルーム」も登場。大小の妖怪提灯に囲まれた客室で、妖怪掛け軸や書籍に囲まれて過ごす一夜は、非日常感たっぷり。

 さらに、夜の水郷を進む「妖怪舟」も同時期に運行。怪談話と妖怪ドリンク、そして不気味な提灯に彩られた舟の旅は、柳川ならではの幻想体験です。

奇怪夜行2025「キキキの奇怪夜行」

開催日:2025年8月15日(金)〜17日(日)/22日(金)〜24日(日)
時間:18:00~21:00(最終入場 20:30)
会場:柳川藩主立花邸 御花(福岡県柳川市新外町1番地)
入館料:大人1,700円/高校生1,000円/小中学生500円/未就学児無料
主催:伊藤権次郎商店、株式会社御花
協力:(公財)立花家史料館
※駐車場は宿泊者専用。公共交通機関または近隣のコインパーキングを利用ください。

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