「久留仁譲二の小市民だより」 今さらメルカリを始めてみました

 3年間の単身赴任が終わったので、使わなくなったものが色々あります。

 で、多くの人がすなるというメルカリをやってみることにしました。 と言いつつも、半年ほど前に一度まずまず高額の物を1万5千円で出品、まるで売れる気配がなくほったらかしにしていたので、再挑戦という感じです。

 最初に売れたのは、もう20年ほど前に買った漫画雑誌、「ジョー&飛雄馬」全36冊。年配の人はご存じの作品、「あしたのジョー」と「巨人の星」が1話ずつ載った企画商品で、背表紙が外れかかった号もあります。当然正直に申告して出品してたましたが、数日後に買い手が付きました。最初は強気な値段を付けてましたが、少しずつ下げ、結果千円(送料こちら持ち、以下全部そう)で買っていただきました。

 36冊うまい具合に収まる段ボール箱を見つけて詰め込みましたが、これが思った以上に重い。自転車で運ぼうと思いましたが、無理なので車で持参しました。

 何とありがたいことに、家から宅急便センターまで直線距離だと400mくらい。自転車だと3、4分。車でも信号待ちがあるので、同じくらいです。メルカリ販売には打ってつけの環境だと、気づきました。

 とまあ便利なのはけっこうですが、雑誌は質量がびっしり詰まっていてやっぱり重い。送料がことのほかかかっちゃいました。わずかながら赤字です。もろもろの手間を考えると、われながら「何しよん」と思いますが、まあゴミに出して誰にも読まれずに運命を終えるよりは漫画も幸せな余生じゃないか、と気持ちを切り替えます。

 これまで全部で32出品して12売れました。儲けは3,745円だから利幅は薄いとも言えますが、部屋が片付くし、大げさなことを言えば、SDGsというか資源の再利用にわずかでも貢献出来てる気がして気分は悪くないです。昔、デパートの寝具売り場で毛布や羽毛ふとんを片っ端から包むアルバイトをしたので、包装には少し自信があり、好きなので気晴らしにもなります。百均に行って包装資材を調達する時間も悪くないです。

 せっかく出品した品物がなくなったり、売れたときに大あわてで探したりするのはいやなので、メルカリがらみの物はダンボールにまとめて置いときます。

 冒頭に書いた、始めるきっかけの単身赴任グッズは、オーブントースターだけ売れました。すぐ売れると思ったドライヤーは残ったままです。あらためて思いましたが、オーブントースターってのは、安価で単純そのものだけど、実に便利な製品ですな。もちろんレンジも便利ですが、それなりに値が張ります。

 エクセルで販売表を作って記録するのも楽しみの一つです。黄色いマーカーを付けたのが売れた品です。これを続けていって「何がいくらだと売れなくて、いくらにしたら売れた」というデータを蓄積します。

 実は、今回メルカリでの販売を再開するにあたって、図書館で借りたノウハウ本を読んでみました。写真の撮り方とか、質問があったらすぐに具体的に返信するとか参考になることが色々書いてありますが、発行が数年前のため、売れ筋が何なのかとか状況が変わっている部分もありました。

 勉強になったのは、梱包をていねいに行うとか商品にはお礼状を添えるという「基本のキ」というかどんな商売にも通じるいつの時代も変わらない事がらでしょうか。

 加えて私には、クロネコヤマトさんの営業所が目と鼻の先にあるという利点があるので、注文があったら目にも止まらぬ早さで持ち込むことが可能です。その点、購入者の評価は上々です。モノを買ったら一刻でも早く現物が見たいのが人情というものですから。

 二か月足らずのメルカリ初心者でありますが、なんとなくコツがわかってきたところもあります。

 ①お酒は反応が良いです。コロナの影響で家飲みを強いられている人が多いせいでしょうか。私は飲み屋でおしゃべりしながら飲むのが好きで、肝臓の数値も気にして家ではあんまり飲まないので、昔いただいた焼酎が戸棚でウズウズして出番を待っていました。おいしく飲んでくださる方に届くのは、うれしいものです。

 ②有名ブランドは人気です。といっても、エルメスとかヴィトンは持ってません。最近売ったものでは、「ノースフェイス」のポーチがそうです。出品後2,3分で売れました。誰でも知っているものは強いですね。逆に知る人ぞ知るみたいな希少価値の高いものもありなのかもしれません。

 ③これはたまたまかもしれませんが、博多祇園山笠の手ぬぐいが5本まとめて売れました。どんな方が買われたかわかりませんが、地元を遠く離れた方がふるさとを懐かしんで買ったのかなあ、とか想像します。「その地域ならでは」の珍しい物があれば、売れるような気がします。

 何が売れるかということ以外では、こんな物はこういう送り方があるとか送料いくらかかるかとかも大体わかりました。まだ大きな物は扱ってませんが。

 きょうは、メルカリで送るにはかさばる物、重い物を引き取ってもらうため、買い取りの業者さんに来ていただきました。その方と雑談してたら以前はメルカリもやってたそうで、まつぼっくりとか売れるんだそうですね。工芸品とか子どもの工作に使うという話は聞いたことがありましたが、今はキャンプブームで、火を起こすときの着火剤として人気らしいです。アウトドアが趣味というその人が松林に入っても、最近まつぼっくりが落ちてないそうです。わざわざ売るために拾いに来る人がいるんだろう、と。

 世の中、まだまだ知らないことが多そうです。

 メルカリ、まだまだ発展途上です。しばらくやってみて報告できるようなことがあればまた書きたいと思います。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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