肌にシミができる一番の原因は紫外線によるものと言われていますが、シミにはいくつか種類があり、それぞれシミになる原因が異なるそうです。閉経とともに薄くなったり消えたりする傾向にあるのが肝斑(かんぱん)と呼ばれるシミです。
そのシミは女性ホルモンの影響でできるとされる肝斑(かんぱん)かも
WOMAP編集部Kです。最近、姉が首の小さなポツポツしたものを触りながら「イボが増えてきた」とつぶやいたら、母が「イボの多い人はシワが少ない」と迷信なのか都市伝説なのか分からないことを言い出しました。理由を尋ねると「だって、お母さんも首にイボが多いけど年の割にシワは少ないから。遺伝よ、遺伝」と豪語。あくまでも母の主観によるもので根拠はないようです。
私はというと、40代になり顔のシワが目立つお年頃に。遺伝であれば私もイボ派のはずですが、イボはないのでシワ派(父親の遺伝?)と仮定すると、母の説もあながち間違っていないかもしれません!?
さて、シワと同じくらい気になるのがシミ。コロナ禍のマスク生活で気付かなかっただけかもしれませんが、まじまじと鏡を見ると両頬に薄茶色のシミが増えているではありませんか! 日焼けをした覚えはないので紫外線によるダメージは少ないと思いますが…これが肝斑(かんぱん)でしょうか? 皮膚科の医師にシミができる原因や対策方法などを聞きました。
閉経後は薄くなる? 肝斑について皮膚科医に聞いてみた
「肝斑は、女性ホルモンのバランスが影響してできるシミといわれています。肝斑が発生しやすいのは30〜40歳位の女性で、症状が見られるのはだいたい50歳位後半まで。その後、閉経とともに薄くなったり消えたりする傾向にあり、高齢者でほとんど肝斑は発症しないといわれています」と先生。
一方、加齢とともに増えてくるのが、日光性色素班や老人性色素班、脂漏性角化症。30代以降から現れるケースが多いですが、日焼け後にすぐシミになるわけではなく、長年の紫外線による肌へのダメージが徐々に肌に蓄積されてできます。
「紫外線にあたった肌は、肌細胞を守るためにメラノサイトを活性化させて黒色メラニンを生成します。つくられた黒色メラニンは、本来は肌のターンオーバーによって角質とともに垢(あか)として排出されます。しかし紫外線を過度に浴びたり、加齢によって肌代謝の機能が低下すると、黒色メラニンの生成が過剰になり、ターンオーバーで排出しきれなかった黒色メラニンが肌に残ってシミになるのです」
【対策の例】
・日傘、UV加工の帽子や衣服、サングラスなどで紫外線をカットし、日焼け止めクリームなどでこまめにUVケアを
・ビタミンC、A、L-システインやタチオン、トラネキサム酸の内服、飲む日焼け止めなどサプリメントの利用を
・できてしまったシミが気になる人は、美容クリニック等で外用薬、レーザー、フォトフェイシャルなどの相談を
女性ホルモンの変化が肌にも影響することがあるのですね。また、いくら肝斑の主要因が紫外線ではないからといっても、ホルモンバランスを整えるだけではなく、他のシミや悪化を抑えるためにもUVケアをするのもポイントのようです。日々の生活で意識したいと思います!