海に囲まれ、国土の7割を山林が占める海と山の国、日本。日本人が古来より豊饒の海、懐深い山に思いを託して育んできた文化を展示する特別展「海幸山幸(うみさちやまさち)-祈りと恵みの風景-」が、12月5日(日)まで九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開催中です。
展示内容
古代の神話に登場する神の兄弟「海幸彦」と「山幸彦」の物語をひも解きながら、海と山が与えてくれる豊かな恵みを「海幸山幸」ととらえ、さまざまな作品が展示されます。
絵画や彫刻、考古作品など九州初上陸の作品を含む、国宝11件、重要文化財24件の計96件が並びます。
「海幸」では、“謎の巻貝(まきがい)”である縄文時代の土器「巻貝形片口土器(かたくちどき)」(重要文化財)や、長沢芦雪(ろせつ)が描いた「蓬莱山図(ほうらいさんず)」(重要美術品)などが展示されます。
「山幸」必見は、“さすらいの仏師”木喰上人(もくじきしょうにん)が作った「阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞうごちにょらい/五智如来のうち)」。なんと高さが2mもあります。写真撮影OKです。
どこかかわいらしく、郷愁を感じる展覧会。芸術の秋に足を運んでみては。
特別展「海幸山幸 -祈りと恵みの風景-」公式図録(2,500円)
展覧会の作品が収められた公式の図録です。
特別展「海幸山幸-祈りと恵みの風景-」
日時 開催中~12月5日(日)9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) ※月曜休館
場所 九州国立博物館(福岡県太宰府市石坂4-7-2)
料金 一般1,600円、高大生1,000円、小中生600円
問い合わせ NTTハローダイヤル
電話 050-5542-8600(9:00~20:00、年中無休)