ライフステージが変わることは、お金や暮らしを見直すきっかけになります。生活の窓口では、定年退職を控えた方を対象にしたセミナーを行っていることもあり、多くご相談をいただいています。実際のご相談を例に、「定年退職」を機に考えておきたいことを紹介します。
60代になったとき…働き方どうする?
60代の働き方について、ご相談がありました。「収入が一定以上になると、貰える年金の額が下がると聞いたのだが、働くペースを落とした方が良いのでしょうか?」とのこと。
現在は、60歳から64歳までは、賃金と年金月額の合計が28万円、65歳以降は47万円を超えると、年金の全部または一部が支給停止になります。
しかし、2020年4月からは、60歳から64歳までも、65歳以降と同様に、支給停止基準が47万円に引き上げられます。
今後また改正される可能性もありますが、相談者様にはまず、賃金と年金月額の合計が47万円を超えるかどうかを調べてみてもらうことになりました。
60代でもまだまだ元気で、できる限り現役でお仕事を続けたいと思われている方も多いと思います。ご自身の状況を考慮しながら、働く計画を立ててみるとよいと思います。
意外と保険料が高い!? 負担が大きくなる前に見直しを
退職後に家計の収支状況についてお話していると、生命保険料について、「現役の時には気づかなかったけど、こんなに支払っているんだ…」と驚かれる方が多いです。
現役時代は給与等から自動的に支払うので、気に留めることが少ないようですが、定年後の収入の減少に伴って、保険料の支払いに負担を感じるようになる方がよくいらっしゃいます。特に昔加入したままの大きな保障の場合、保険料が高額になることも多く、退職後の負担はより大きくなります。
定年退職前と後では、生活様式が多く変化しますので、新しい生活に合わせた保障づくりが必要です。そういった意味でも保険の見直し適期ですので、よく考えてみましょう。
生活の窓口でも、セカンドライフの保険やお金、退職金の運用など様々なご相談をお受けしておりますので、ぜひご利用ください。
西日本新聞ライフコンシェルジュ「生活の窓口」
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