年中の娘が通う保育園でお迎えの時にママ友たちと立ち話をしていた時のことです。クラスのボスママが突然輪の中に入ってきて、「実はさ~」とみんなの話をさえぎってとんでもない話をし始めたのです。
ボスママが急に割り込んできて…

それはお遊戯会のリハーサル前日。その日はママ友数人で
「明日はどんな髪型にしていく?」などの話しで盛り上がっていました。
その年は私達のクラスが役員だったので、普段あまり話をしないママも珍しく輪に加わって話し込み、皆楽しみにしている様子でした。
そこにボスママが突然
「ちょっと聞いてよ~」と大きな声で話に割り込んできました。
同じクラスのママの中で最年長のボスママ。初めは「気さくで明るい人だな」と思っていましたが、とにかくウワサ好きであまり関わりたくない存在になっていきました。
しかし、距離を置こうにもボスママは保護者会の会長をしているので、皆避けるに避けられない日々を過ごしていたのです。
ボスママは皆の話をさえぎって
「うちの子が年長の男子に殴られたって言い出してさ! だから園長のところに怒鳴り込んでやったよ!」と、どんどん自分の話を続けてきます。
さっきまでお遊戯会の話で盛り上がっていた私達。ボスママの登場と急な話に「なぜ? どの口でそれを言う?」と不思議な気持ちでボスママを見つめていました。
それでもマシンガンのように話し続けるボスママ。そしてその場から逃げられない他のママ達。
「うちの子を殴るなんてホントに許せない! 園長にそいつ辞めさせろって言ってやったよ!」
と不満が止まりません…。
あるママの発言で空気が変わる
勢いに負けて誰も動けない中、普段はおとなしいAさんが
「確か、子ども同士の事への親の口出しはルール違反ですよね?」
と口を開きました。

ボスママ曰く、ボスママの息子は「やんちゃで元気。女の子に優しい」ですが、周りからすると乱暴でわがままな子。そして気に入った女の子をしつこく追い回して泣かせることも多々ありました。
保育園を通じて訴えても、ボスママは
「喧嘩は仲のいい証拠。親の口出しは無用!」と主張し、子どもに注意もしなかったのです。
Aさんの発言に他のママさん達もハッと我に返り
「子どもの喧嘩には口出しは無用って自分で言ったでしょ?」
「うちもこの前、ボスママさんの子に叩かれたけど?」
と口々にボスママに反撃をしかけました。
自分の子どもは特別! ボスママの主張
それでもボスママは
「クラス内の喧嘩は仲いいだけだよ!」
「年長にやられた事は話しが別!」
と顔を真っ赤にして大声で主張し続ける始末。
「もう時間の無駄だから帰ろう」
Aさんがそういって帰ったのをきっかけに
「話は終わっていないのよ! 勝手に帰らないでよ!」と騒ぐボスママを置いてみんなサーっと帰っていきました。
お遊戯会で起こった事件

翌日も、お遊戯会はそっちのけで他のママ達に一連の出来事を話し続けていたボスママ。先生に何度注意されても収まらず、最終的には何と
「邪魔になるので帰ってください」と先生から強制帰還を言い渡されていました。
その日を境にクラスのママ全員がボスママを避けるようになり、ボスママの息子もこの事が原因で他の子から距離を置かれるようになってしまったようです。
「自分の事は棚にあげ、自分の子どもが嫌な思いをした時だけ声をあげるのは納得できないな…」と思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / かまぼこ母)
