「くもんの先生」がどんな教室を運営しているのかファンファン福岡編集部が探る「お仕事カルテシリーズ」。5回目は福岡市城南区の神鷹(かみたか)先生を訪ねました。※この記事は2021年10月28日に公開されました
「自分が生徒として通っていた教室の後を継ぎました」
―こんにちは! 神鷹先生がくもんの先生になったきっかけを教えてください。
東京で大学卒業後、営業として働いていましたが、出産を機に10年ぶりに地元の福岡に戻りました。1人目の子どもが1歳だった2014年1月に教室を始めました。私が小学生時代に通っていた教室のくもんの先生が引退すると聞いて、その後を継ぎました。
人に教えた経験は大学時代の塾講師や家庭教師だけでしたが、「分からないことは誰かに聞けば大丈夫だろう」とポジティブに考えました。私自身、くもん生だったことも大きかったと思います。
―3人の子育て中だそうですね。
小学3年生、年少、3カ月の子ども3人がいます。子どもが泣くのをあやしたり、ミルクを飲ませたりしながら教材のセット準備をすることもあります。2人目出産の後は、入院中の病院で教材をセットしました。でも大変だと思ったことはないですね。3人目を産んだ今回も、産後1週間で復帰しました。その分、 家庭とのコミュニケーションでメールを活用するなど工夫をしています。生徒たちと対面する教室の時間に100%の力を注ぐことにしています。
―生徒と接する上での心掛けは。
対等に接するようにしています。先生と呼ばれていますが、“近所のお姉ちゃん”くらいの感覚でいます。学校での悩みごとなどを相談されますね。
―くもんの先生の魅力は。
働き方の融通が利くところです。仕事のスイッチを入れるのは週2日間だけで、教室日以外は自分の裁量でできます。
「卒業した生徒が戻ってきてくれることがうれしい」
―やりがいはどんなところに。
卒業した生徒たちがアルバイトやスタッフとして帰ってきてくれることがうれしいです。現在所属している生徒たちも先生として帰ってきてくれたらいいなと思っています。帰ってこられる「いい教室」をキープしていくのが私のモチベーションになっています。
教室の生徒たちの中で小さな社会ができていて、面白いなと思って見ています。6年生になると、急に下の学年の面倒を見るようになるんです。「宿題が面倒くさい」という生徒がいたら「宿題は自分のためになるから」と諭していました。私を助けてくれますね。
―神鷹先生の教室での役割は。
広範囲な目で教室を見ることです。手が止まっている子にスタッフを配置したり、教科ごとに密にならない席の振り分けをしたり。教室全体を俯瞰(ふかん)しながら、野球で例えるならキャッチャーのような役割をしていると思います。
―リフレッシュ方法は。
ジムに行くこともありますし、母が経営しているエステに通ってリフレッシュすることもあります。“健康オタク”なので食事に気を使っています。
―今後の目標は。
生徒が続けやすい教室運営をしていきたいです。教室を離れるときは“やめる”というより“卒業”していってほしい。そして、卒業後もつながっていられる関係性を築きたいと思っています。
―くもんの先生に興味がある人にアドバイスがありますか。
まず一歩を踏み出して説明会に行ってみるとよいと思います。くもんは事務局のサポートがしっかりしているので安心です。私は子どもが幼い頃に教室を始めたので、幼稚園や小学校の情報を生徒の保護者から教わるという利点もありました。
私の場合は、自分の子どもと教室の生徒が通う校区が同じです。授業参観があれば全クラスを回って自分の子どもと生徒を見に行きます。ロビー活動にもなって一石二鳥だと思っています(笑)。