近所のママ友Sさん。夏休みの終りに立ち話をしたところ、それが始業式の日にとんでもない事件につながってしまったのです…。
夏休み終りのある日の出来事

夏休み終了前のある日、スーパーで近所のママ友Sさんに出会いました。
職場の同僚でもあるSさんは、話好きのおばちゃんといった感じの人。Sさんの子どもは1年生の男子、わが家は3年生女子で学年も性別も違うけれど、Sさん親子とは割と仲が良かったのでその日も夏休の話ですっかり盛り上がってしまったのです。
「そうそう、始業式の日って荷物大変だよね。Sさんのとこは1年生だからは植木鉢もあるしね~」と私が言うとSさんは急に慌てだしました。
学校のプリントに始業式の持ち物は書いてあったのですが、
「学校のプリント捨てちゃったよ。工作も超大きいの作っちゃったし」
「私、車も乗れないしな…」と困った顔をしていましたが、すぐに何か思いついたようで
「うん、大丈夫。なんとかなる!」と言っていたので、そのまま気にも留めずにその日は別れました。
始業式前日の突然のLINEに驚く

そして始業式前日の夜、Sさんから驚きのLINEが届いたのです。
「明日、息子の荷物よろしく! 他のママにも頼むけどいろいろあるからさ」
何を言っているのか理解できず、SさんにLINEをすると、
「ほら、明日って荷物多いでしょ? 息子1人じゃ無理だからよろしく!」と勝手に話を進めだしました。
「うちも自分のところの荷物で手一杯だから無理だよ」とLINEではっきり断ったのですが、翌朝になって娘が玄関を出ると
「お母さん! 家の前に変な紙袋があるよ!」と慌てて家の中に入ってきたのです。
ふと隣の家を見ると、隣の玄関前にも似たような紙袋を発見!
なんとSさんは知り合いの家を回って息子の荷物を置いていったようなのです。
まさか本当にやるとは思っていなかったので慌ててSさんにLINEをしましたが、未読のまま電話にも出なかったので困ってしまいました。
娘も自分の荷物があるし、車で送る予定はなかったので
「荷物は持っていけない。明日も無理だから回収しに来てほしい」とSさんにLINEをして、紙袋はそのままに私も仕事に向かいました。
その日は午後から雨の予報だったので、さすがに荷物は回収しにくるだろうと思っていました。しかし娘が午後に帰宅した時にはまだ外に置いてあり、雨で濡れてビチョビチョになっていたのです…。
事情を知らなかった旦那さんが怒鳴り込む!

仕事から帰宅し、雨で工作がダメになってしまったことを改めてLINEで伝えると、なぜか怒り狂ったSさんと旦那さんがわが家に乗り込んできました。
「持っていくと約束したのに、工作をダメにするなんてどういうことですか!」
ものすごく怒っている旦那さんに事情を説明しましたが、すぐには信じてもらえません。仕方なくLINEのやり取りを見せると急に顔色が変わり外に出て、Sさんと何か話をしていました。Sさんは旦那さんに
「みんなが持って行ってくれるから大丈夫!」と話して、わざわざ出勤前に旦那さんが近所のお宅に息子さんの荷物を置いていったとのことだったのです。
旦那さんは嫌がるSさんを連れて戻り、地面に頭が付くほど謝って帰っていきました。
子どもの荷物はぐちゃぐちゃになるし、旦那さんには怒られるし、その後しばらくSさんはご近所で噂の人になってしまいました。
自分が楽をしたいがために、子どもにも旦那さんにも嫌な思いをさせるなんて… 仲が良かっただけにとてもがっかりした出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター/かまぼこ母)


