旅行は帰宅時にご用心! ママと子ども3人のドタバタ旅行記 

 数年前の夏。年長の長男、年少の次男、1歳の長女と私は4人で箱根へ電車旅行をしました。そう、あんなハプニングが起きるなど知る由もなく…。

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どうして子連れ箱根旅行に!?

写真AC

 共働きのわが家は家族全員で夏休みは取れません。でも、私は子ども達に夏休みの思い出を作ってあげたいと考えていました。息子達からのリクエストは「プールと旅行」。悩んで考えたのは、日帰り温泉や水着で遊べる温泉プールのある箱根小涌園ユネッサンへ行き、近くのホテルに泊まるプランでした。

 理由は、ペーパードライバーの私でも公共交通機関を乗り継げば楽に行けるだろうと考えたから。でも、楽しいことしか考えていなかった私は、当日起こるハプニングについて想像していなかったのです。

行きの電車からハプニング続出!

 初めて乗る小田急ロマンスカーに大興奮の息子達。ところが、それまで大人しかった1歳の長女が突然泣き出しました。するとさっきまで元気だった次男も真っ青な顔で
 「お腹が痛い…」と言い出したのです。
 私は長男に座席から離れないよう言い残し、急いで多機能トイレに向かいます。
 しかし運悪く「使用中」でした。うずくまる次男を励ましつつ長女を抱っこであやし、1人残してきた長男に若干の不安を覚えながら、「早く空いて…」と天を仰ぎます。その後、座席に戻ると不安は的中! もぬけの殻でした…。

 焦りながらも席で待っていると
 「トイレ行ってきた」とドヤ顔の長男が戻ってきました。目的地に着く前に「やはり大人1人で3人子連れ旅なんて無理だったかな…」と落ち込みましたが、ハプニングはまだまだ続きます。

 どうにか箱根ユネッサンにたどり着き、子ども達はプールや温泉にご満悦でした。しかし、夏休みで大混雑の中、息子2人が迷子になったり、ベビーカーを置き忘れて館内中を走り探し回ったり、次男の背中に大きな蜂が止まり危うく刺されそうになったり… それはもう想像を超えるハプニングの連続でした。
 そして一泊二日の帰り道、最大のハプニングが起こるのです!

帰宅時に起きた最大のハプニング!

写真AC

 疲労の溜まった旅も帰宅へ。小涌谷駅で箱根登山鉄道を待っていると、駅のホームに入ってきた電車を目で追って見ていた長男が
 「先頭車両に4人ボックス席があった!」と教えてくれました。
 私は長女を抱っこし、折畳ベビーカーと荷物を両肩にかけ、長男と急いで電車に飛び乗りました。ところがふと、次男がいないことに気付いたのです。

 私の心臓は凍りそうになります。気付くと、周囲の目も気にせず次男の名前を連呼し叫んでいました。すると次の瞬間、
 「ママ… どこ…」とか細い声で不安そうな次男が、ホームの2両先辺りを一人で彷徨っているのが見えたのです。

 追い打ちを掛けるように
 「発車します」と駅員の声が! その間0.5~1秒程だったと思いますが、「次にどう動くべきか」人生で一番真剣に考えた瞬間でした。

 しかし私が考えるより先に、次男が私を見つけ飛び乗ってくれました! 気付くと私は次男を抱きしめていました。
 「僕寂しかった…」と泣きじゃくる次男。隣にいた長男は、そんな弟を不憫に思ったのか自分の買ったお菓子を全部渡して慰めていました。

ハプニングはつきもの!?

 この旅で思ったのは、たくさんのハプニング以上に得られるものがあったということです。ドキドキ体験や面倒事なんて真っ平と思う方もいるでしょう。でも大抵のことは何とかなります。少なくとも私にとってこの旅は子どもへの深い愛を気付かせてくれる貴重な体験となりました♪

(ファンファン福岡公式ライター / リコ☆LuLu&Lana)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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