【くもんの先生 お仕事カルテ】福岡市中央区 有田先生の場合

 「くもんの先生」がどんな教室を運営しているのかファンファン福岡編集部が探る「お仕事カルテシリーズ」。6回目は福岡市中央区の有田先生を訪ねました。※この記事は2021年11月18日に公開されました

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どんなときでも寄り添い、成長を見られるのが魅力

こんにちは! 有田先生が教室を始めたきっかけは。

 新聞でくもんの先生を募集しているのを見掛けて応募しました。教室を始めたのは2014年6月、娘が高校1年生になるタイミングでした。それまで教育の仕事の経験は全くありませんでした。

それまでの仕事について教えてください。

 初めは大阪で電機メーカーに勤めていました。結婚して、上京後はマーケティングリサーチの会社で勤務。福岡に来てからはフリーペーパーをつくる会社にいたこともあります。教育関係の仕事に就いたことはありませんでした。

 人と人とを調整する仕事をしていたので、相手の気持ちを考える時間が多かったです。これまでの仕事の経験は、教室の生徒や保護者の事情を考慮する上で役に立っていると思います。

生徒と接する上で大切にしている心掛けはありますか。

 日によって、人によって、宿題ができていなかったり、集中できていなかったりして、私の思い通りにいかないこともあります。でも、生徒たちは「ちゃんとしたい」気持ちを絶対持っています。「この子はやれなかった」ではなくて「やりたいと思っているよね。分かってるよ」ということを忘れずに接しています。たまに、忘れて叱ることも(笑)。

くもんの先生の魅力はどんなところに。

 「どうしよう」「やめたい」などと思ったこともありますが、続ける価値がある仕事です。私の場合は毎日の仕事に変化がある方が好きです。生徒たちは一見、同じように教材を解いていても、日ごとに違うんです。

 前回全くできなかったことが、できるようになる日もあれば、順調だったのに急に調子を崩す場合も。どんなときでも寄り添うことで、成長が見られます。そこが、くもんの先生の一番の魅力です。それに、教室に来ると、生徒たちから元気をたくさんもらえます。

やりがいを感じるときは。

 「先生、今日はハナマルを2つもらったんだよ」とうれしそうに話す生徒や、「以前の半分の時間で問題を解けた」と喜ぶ生徒たちと「できたね!」という気持ちを共有できる瞬間です。

印象に残っているエピソードはありますか。

 くもんを離れて塾に行った生徒が「くもんの算数がもっとしたい」と再び教室に戻ってきたときは、うれしかったですね。

「先輩の教えを若手の先生に伝えていきたい」

悩むことも?

 それぞれの生徒が使う教材の準備をしていると「この生徒はどう進めようか」と悩みがいっぱい出てきますね。一生懸命考えて、うまくいったら安心します。試行錯誤しながら取り組むことも、くもんの仕事の醍醐味(だいごみ)ではないでしょうか。

 近しい先生たちに「今日は落ち込みました」とメールで漏らしたら、思いがけず尊敬している先輩から電話をもらうこともあります。先輩や仲間の先生から助けてもらっていますね。その教えを私も若手の先生に伝えていきたいです。

くもんの教材についてはどう思いますか。

 くもんの教材は子どもに合わせて渡し方の工夫ができますし、素晴らしいと思います。自分の子どもにもさせておけばよかったなと少し後悔しています。

リフレッシュ方法は。

 「朝ドラ」を見ることです。「スカーレット」と「おかえりモネ」が大好きでした。ほかに読書も好きです。教育関係を含めて読みたい本がたくんあります。

今後の目標などはありますか。

 生徒とも保護者ともしっかりコミュニケーションを取っていきたいです。そのためには保護者から「相談しやすい」と思ってもらうのが大切です。

 それぞれのペースで生徒にとって一番いい方向に進んでいく。教室のみんながそうなるのが理想です。そこを目指して1つずつ積み重ねていきたいです。

くもんの先生に興味がある人にアドバイスを。

 興味がある人には、適性があるのだと思います。ためらわないで、ノックしてみたらいいのではないでしょうか。説明会に行ってみて、ちょっと違うと思えば、別の時期にまた考えればいいだけです。勇気を出して踏み出せば、思ってもみなかった世界が広がるかもしれません!

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著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

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