ある日、めったに体調を崩さない私が、38.5℃の高熱でダウンしてしまいました。子どもたちの世話や家事もできず、夫に協力を求めました。慣れない家事にあたふたした夫の様子を話したいと思います。
部屋のゴミ捨てさえしない夫、体調の悪い私を質問攻め
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私は2階の寝室のベッドに横たわり、
「悪いけど、今日は1日家事を任せていい?」と声を出すのがやっとのしんどさ。珍しく体調を崩した私に、夫も驚いていました。
夫はいつも、リビングのソファに寝転んでスマホゲームばかりしています。部屋のゴミを捨てることさえせず、普段の家事は全て私に任せっきりです。夫はOKしたものの、本当にできるのか心配でした。
しかし、これもいい機会です。やってみて初めて家事の大変さが分かることでしょう。そう思いながら寝ようとするのですが、夫が
「ゴミ袋はどこ?」「鍋はどこ?」と何度も質問してきて、寝かせてくれません。
さらに、しばらくすると「ガッシャーン!」と、けたたましい音が家中に響き渡りました。気になった私が重たい体を引きずってキッチンへたどり着くと、夫は9歳の息子と6歳の娘が近付こうとするのを阻止しながら、床を掃除していました。どうやら手を滑らせて皿を床に落とし、割ってしまったようです。
ズボラ夫の1日家事体験がこれからどうなるのか… 見ものだと思いました。
ズボラ夫の運命は…?
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子どもの宿題タイムには、
「この問題どういうこと?」「音読するから聞いて!」とせっつく2人にあたふたしながらも、なんとか応えていました。 そして今度は洗濯機の音が、夫を呼びます。すると
「うわー!」と夫の叫び声がしました。どうやら子どもの服のポケットにティッシュが入っていたことに気付かず、一緒に洗ってしまったようです。
夫は寝室まで来て
「どうしよう」と聞くので、私は
「コロコロクリーナーで取り除くしかないね」と言って、夫に頑張ってもらいました。
その後も夫は料理、買い物、子どもの習い事の送り迎えをどうにかこなし、ようやく午後9時。子どもを寝かしつける時間です。様子が気になり子ども部屋を見に行くと、夫も一緒に眠っていました。
いつも夜更かしをする夫が、今日は本当に疲れたのでしょう。その姿を見て、私は自然と笑みがこぼれました。慣れないながらも一生懸命だったことが伝わり、うれしく思いました。
翌朝は、私の体調も随分良くなりました。そして夫がこんな言葉をかけてきたのです。
「やってみたら分かるね、家事って本当に大変」
私がここぞとばかりに
「寝込んだ時に限らず、たまには手伝ってね?」とお願いすると、夫はコクリとうなずきました。夫にとって、貴重な体験になったようです。
(ファンファン福岡公式ライター/伊藤優香)
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