そろそろ成績も気になる小学4年生のわが家の息子。そんな彼の成績は、怒りを通り越して不安になってしまうほどよろしくありません。「そろそろなんとかせねば!」と一念発起して塾を検討した時に、ちょっと落ち込んでしまうようなことがありました。
この成績、塾へ行ってなんとかせねば
かなり良くない息子の成績。もはや、私では「お手上げ」状態なので、塾に助けてもらうことにしました。ちょうど時期は長期休暇の直前。お試し感覚で短期集中講座のようなコースに通ってみようと思い、近所の塾に電話で問い合わせてみました。
すると、まずは入塾テストが必要とのこと。でも、その結果で塾への入会を決めたり断ったりするものではなく、ただ実力を確認するだけ、とのことでした。それなら息子でも大丈夫! と安心して、入塾テストを受けに親子で塾へ向かいました。40分ほどの入塾テストを終えた息子の様子は案の定、明らかに自信喪失気味。テストの出来が悪いことは簡単に予測できました。
その結果を見た先生はまさに「さじを投げる」状態! 信じられないような、諦めたような… そして、私にどう説明したらいいのか困ったような表情でした。先生から出た言葉は次の通り。
「今までの講師経験でここまでひどいテストは見たことがありません」
「0点じゃないだけマシと思いましょう、お母さん」
「ちょっとこれでは、うちに来ても意味がないかと…」
実力を確認するためのテストで息子はやんわりと入塾を断られてしまいました。
私がいけなかったの?
成績を理由に入塾を断ることはないと聞いていたのに、入塾できなかったことに私はとてもショックを受けました。ちょうど、その前日に学校で学期末の個別懇談もあり、担任の先生からも勉強に関して少しダメ出しさればかり。ダブルパンチで精神的にもまいってしまいました。
共働きのわが家。夫はサービス業のため、帰りが遅く、週末もいない。ほぼワンオペ状態で子育てをしてきました。
「私の子育てが間違っていたのだろうか? もっとこまめに見てやれていれば、こんなことにはならなかった?」蝶々結びがまだ上手に結べなかったり、今も自転車に乗れなかったりと、勉強以外にもできないことがあるうちの息子。それも全て、私の責任のような気がして… どうしようもない気持ちになってしまいました。
気持ちの持って行き場がわからず、帰宅した夫の前で大号泣。夫は日頃、めったなことで泣かない私の涙に戸惑いながらも黙って話を聞いてくれました。
結局、息子の選択は…
塾に断られても、息子の学力はなんとかせねばならない。ということで、今は個別教室に通っています。息子のペースに合わせた授業をしてくれるので、むしろこちらの選択でよかったのかもしれません。ちょっと予算オーバですが。
忙しさにかまけて、
「もう4年生なんだから!」と学校の準備や宿題などを任せっきりにしていたのを夫婦共々反省し、
「宿題できた?」とか
「時間割は?」と声をかけるようにしました。
夫も毎朝息子と家を出て、途中まで一緒に登校&通勤しています。2人の今のブームは「アベンジャーズ」。二人でいろいろ話しているそうです。
「親が気にかけてくれている」という感覚は息子の自信となり、少しずつ色んなことに前向きに取り組めるようになりました。結果としては、ちょっと上向きになった息子の成績。さあ、これからどう伸びていくのでしょうか。蝶々結びも自転車もこの調子で息子なりのペースでマスターを目指します!
(ファンファン福岡公式ライター/鶴野 ふみ)