一休本舗は熊本県熊本市で昭和38年に創業した老舗和菓子店です。阿蘇ミルク牧場と共同開発したクリームチーズ万十は累計販売100万個を超え、今回そのシリーズよりレーズンバター饅頭が新登場しました。今回は発売元である一休本舗さんにお話を伺いました。
今回ご紹介するレーズンバター饅頭について教えてください
「阿蘇ミルク牧場」の自家製バターを使用した、不思議な食感の饅頭です。最近ではレーズンバターサンドが人気を博していますが、弊社はその美味しさを饅頭として開発しました。
バターの風味、レーズンの酸味、ホワイトチョコが調和して上品な味わいになっています。
ひと月で8,000個を売り上げるなど、当店でも大人気の商品です。
ーレーズンバター饅頭ー
■価格
12個入り 1,660円(税込)※オンラインショップ価格
18個入り 2,440円(税込)※オンラインショップ価格
どのような経緯で開発に至ったのですか?
阿蘇ミルク牧場さんより、先方の乳製品を使用した製品を開発できないかとお話をいただいたことがきっかけです。まず第一弾で開発したのが、クリームチーズ万十でした。乳製品は日持ちさせることが難しく、砂糖も多く使用する必要があります。弊社は商品を製造して冷凍させて流通する技術があったため、和菓子本来の美味しさを損なわず、日持ちできる商品の開発ができました。
現在は阿蘇ミルク牧場でお土産として購入もできますし、店舗での購入もいただけます。弊社には和菓子を冷凍して流通させる独自技術があるので、海外や日本全国に卸してもいます。
商品の開発で大変だったことをお聞かせください
レーズンバター饅頭は一見どこにでもあるように感じると思います。しかし、なかなか商品化することが難しいお菓子でして、その理由はバターとホワイトチョコにあります。バターサンドの場合はレーズンバターをクッキーなどで挟むだけでいいのですが、当店は饅頭です。レーズンバターを生地で包んで焼く必要があります。つまり、バターとチョコが溶けて食感が損なれないようにしなければなりません。
しっかりとバターを残して焼き上げることは技術を要します。弊社が元々培ってきた技術に更なる配合への探求を重ねて、このレーズンバター饅頭が完成しました。
たとえ、その形状ができたとしても美味しさが伴わなければ意味がありません。
味、食感、自然解凍時の形状など各項目を1つずつクリアさせながら、レーズンバター饅頭の美味しさを追求しました。その結果、レーズンが苦手な人でも美味しく食べられる商品を完成することができました。
おすすめの食べ方などはありますか?
カフェで提供いただいているところもあるので、コーヒーなどの飲み物との組み合わせを楽しむ方も多いです。和菓子ではありますが、濃厚で酸味があるので、白ワインとのマッチングも合いそうだとお客様からお声をいただきます。
また、半解凍の状態でアイス感覚でもおいしいとお言葉をいただいたことがありました。
味わったことがない方に向けてメッセージをください
ぜひ一度味わっていただきたいです。阿蘇ミルク牧場が提供している質の高い素材と弊社の技術が集約した商品だと思っています。味も品質も自慢の一品と言えます。和菓子と言うと今までは贈答用など非日常的なものとして認識されていましたが、震災やコロナなどを経て、自分のために購入して食される方が多くなりました。今後も味や品質を保ち、ちょっとした日々のご褒美のようにお客様の日々に寄り添っていければと思います。
レーズンバター饅頭だけでなく、クリームチーズ万十などその他の商品も自信を持って皆様にお届けいたします。甘いもので心を安らぐ。ぜひ一休本舗の商品を味わって、「ほっと一息」ついてください。
一休本舗について
昭和38年に創業し、2023年には創業60年を迎える。創業当時は卸売業をメインに行っており、少しずつ直営店舗を増やして行き、独自のノウハウをもとに和菓子を冷凍させるという流通技術を開発し、多店舗展開を実現し、実店舗の他に熊本県内にてスーパーのテナント運営も行い、多い時期には43店舗ほど構えた実績がある。現在は甘味屋一休庵を併設した水前寺店や本社工場売店など実店舗を中心に販売。
「お客様に出来立てを食べて欲しい」という思いのもと確立された独自の加工技術は、百貨店の催事や大手コンビニエンスストアなどで業務用の和菓子として卸す機会にも繋がり、全国的に好評をいただいている。