このコーナーでは、ワインバー・ラタフィア(福岡市中央区)のオーナーソムリエであり、日本ソムリエ協会福岡支部 支部長の吉村智美さんに聞いた、ワインに関する夜話をお届けします。今回のテーマは「ノエルの13種類のデザート“トレーズ・デセール”」です。
目次
「最後の晩餐」の人数にちなんだ13種類のデザート
南フランス・プロバンスではクリスマスイブに、キリストの「最後の晩餐(ばんさん)」の人数にちなんだ13種類のデザート「トレーズ・デセール」を食べる風習があります。
フーガスという木の葉形のパン、蜂蜜の菓子「白ヌガー・黒ヌガー」、フルーツの砂糖漬け、ナツメ、干しいちじく、干しぶどう、アーモンドペーストの菓子「カリソン」などを地元の「ヴァン・キュイ」というブドウを煮詰め凝縮させ、フレッシュなブドウ果汁を加えて、アルコール発酵をさせた食後酒と一緒にいただきます。
アビニョンのノートルダム教会では、12月25日午前0時、イエス・キリストが誕生した場面を人形で再現した「クレッシュ」という神秘的な飾りを目にすることができます。
ソムリエ プロフィール
吉村 智美
ワインバー・ラタフィア オーナーソムリエ 日本ソムリエ協会福岡支部 支部長 アンスティチュ・フランセ九州 ワイン講師
ラタフィア
住所 福岡市中央区薬院2-4-39 1階
電話 092-732-9702
営業 19:00~24:00 火曜休