おうち時間が増えて、趣味が広がったという人も多いのでは。博多の伝統文化を伝える「博多町家」ふるさと館では、博多人形などの地元の伝統工芸に気軽に親しんでもらおうと、以前から行っていた伝統工芸士が指導する「伝統工芸体験」を、動画会議システムZOOMを使ってオンラインでも始めました。
博多人形を自分の好きな色で絵付けしてみよう
メニューは3つ。「博多人形」「博多張子」「博多独楽」のうち、好きな講座を選んで申し込むと、あらかじめ自宅に絵付けキットが届き、当日、ZOOMで参加できます。
博多人形の絵付け体験は、色の着いていない素焼きの人形に、自分の好きな色や、着物の柄を絵付けしていきます。伝統的な色にしても、ポップな色にしても、自由です。季節の花や、縁起物の吉祥柄などを描いてもよいですね。自分の好きな色を着けていくと出来上がりが一層楽しみになります。
指導するのは、長年の修業を経て、博多を代表する工芸品を作っている工芸士の人たち。リモートとはいえ、そんなプロに直接、指導してもらうチャンスはなかなかありません。人形や張子、独楽の材料は工芸士が使用するものとほとんど変わらないという、本格的な工芸体験です。
自宅に送られる絵付けキットは本格的。しおり・絵付け手順書の他、別売りで絵筆や絵の具、筆洗いなども同梱(どうこん)されます。
講座の冒頭では、工芸品ができるまでの工程が動画で流れます。絵付け開始から90分後、参加者全員が作品をお披露目する時間もあり、他の人の作品を見るのも楽しいですね。簡単な自己紹介の後、それぞれが工夫した点などを話しました。
「初めて伝統工芸品に触れ、たくさんの発見があった」
工芸士への質問タイムもあり、参加者からは「なぜ伝統工芸士を志したのか」「作品を作ってきて一番うれしかった瞬間は」「下積み修行はどんな作品を作っていたのか」など、率直な質問に工芸士が答えます。
博多人形の講座に参加した20代女性は「1人で絵付けできるか不安だったが、丁寧な指導で完成できた。玄関に飾りたい」。男子高校生は「こんな世界があるなんて知らなかった。今度は彼女と絵付けをしてみたい」。
10代男性は「初めて伝統工芸品に触れ、たくさんの発見があった。外国の友人に作品をプレゼントして、博多文化を自慢したい」と話していました。
気軽に本格的な工芸体験に参加してみては。
絵付け工芸体験オンライン講座「つくらんね博多」
【12月の開講日】
博多人形 12月18日(土)午前
博多独楽 12月22日(水)午前
博多張子 12月14日(火)午後
※午前9時45分〜11時45分/午後1時45分〜3時45分
※2022年も開催予定。「博多町家」ふるさと館のHPで確認を
【料金】
2,780円(素材代、指導料、九州内への送料含む)
※素材は人形、張子、独楽から1種類選択
※自宅に絵筆や顔料がない人は、オプションで「絵付け制作キット」(1,000円)の申し込みを。筆、筆洗い、アクリル絵の具、パレットなどが含まれます
※支払いは銀行振り込みまたは代引き。手数料は参加者負担。価格は全て税込み
※追加送料:中国110円、四国・関西220円、北陸・東海330円、信越・関東440円、東北990円、北海道1,430円、沖縄・離島1,540円
【募集人員】
5人(先着順)
【申し込み】
氏名、届け先住所、日中連絡のつく電話番号、メール、支払方法(代引きか銀行振込)を記入し、メール(furusatokan@hakatamachiya.com)で
【申し込み締め切り】
受講日の10日前
【用意するもの】
パソコンやスマートフォン、タブレット端末など、会議システム「ZOOM」ミーティングができる機器(事前にアプリケーションをダウンロードする必要あり)。自宅に届く「つくらんね博多」講座の絵付け制作キット、ドライヤー(絵の具を乾かしながら絵付けを進める)、エプロン、テーブルに敷く新聞紙など
【問い合わせ】
「博多町家」ふるさと館
電話:092-281-7761