目玉の飛び出ない“回らない寿司”発見【小市民・久留仁譲二のおすすめ】

 最近20年ぶりくらいに体重が76㎏を切った久留仁譲二です。身長は172㎝でして、この勢いで年明けて春までには72㎏以下を目指したいところです。

 一番重いときには84㎏近かったことを考えると上出来です。最大の要因はコロナで飲みに行くことが減ったことと思われます。酒を飲むとついついタガが外れて食べ過ぎてしまいますから。

 さて、イイ歳をした私は、肉よりも魚を好んで食べます。干物などの焼き魚や煮つけ、白身やアジのフライなど幅広く好みますが、何と言っても寿司は格別です。ただ、値が張るのでそうそう口に入りません。その点回転寿司はありがたいです。レーンで回ってるネタだけでなく、注文すれば新しいのを握ってくれるお店も多いですし。

 で、さらにありがたい寿司店に出会いました。住んでいる福岡市南区に隣接した春日市にあります。外観は回る寿司ですが、その実回らない寿司なのです。

 前を通りががったときに気になっていましたが、二月ほど前についに足を踏み入れました。

  お店の名前は「若竹丸」。春日店というからには、本店が別にあるのです。

 そこそこ広い駐車場ですが、車で一杯です。

 入口の向こうにカウンター席が見えます。

 入るとすぐに手の消毒と検温。これすっかり習慣化しましたね。

 タッチパネルをさわって受付をすると、座席表の紙が出てきます。番号の席に勝手に進むまで誰とも接触しないので、このご時世、店員さんもお客さんも安心度が増します。

 だいたいカウンター席に座ってましたが、きょう(11月30日)はテーブル席(4人掛け)でした。

 この若竹丸さんの何がありがたいかって、全部注文してから握った新鮮なネタをいただけることです。タッチパネルが各席にあり、それで選んで来るのを待ちます。

 せっかちな人(私か?)があせらぬよう、こんな表示も出て気を鎮めてくれます。

 おおっ、来ましたぞ。新幹線的なカモノハシのような列車がレーンを走って届けるので「到着」の名にふさわしい登場です。

 次はシャコが。

 次々に到着します。子どもはのりものが大好きなので、すごく喜ぶでしょう。家族連れにもおすすめです。

 私の好物のひとつ、シャコは高騰しているのでしょうか。他のネタは大体2つなのに、1個で来ました。

 お醤油にくぐらせてほおばると甘みがあり、美味です。

 4個出てくるお得なまぐろミニ寿司といわし。刺激物の好きな私はまぐろの上に、”追い”わさびを塗りつけます。

 いわしやあじのような青魚は必ずメンバーに入れます。新鮮できれい。うまいです。

 鉄火もお腹を落ち着けるのに最適。あるときはそれが同タイプのねぎとろ巻きになったりします。やはり”追い”わさびを塗りたくります。

 私、あらゆるわさびの中でこういうミニパックのものがいちばん好きです。食べきりなので、劣化することないのがすばらしい。

 「どっかお店に家庭用で売っとらんか」と探してますが、見つかりません。業務スーパーならあるのでは、とお店の方にきいてみたけど、「ああ、無いですねえ」とつれない返事。残念です。

 ガリ(甘酢しょうが)の取り放題もいいですねえ。次の皿を待ってるときとか良い口直しになります。

 余談ですが、昔「昆虫占い」や「動物占い」に加え、無理矢理感のある「寿司占い」があって、私は何と、アガリでした。お茶ですよ。魚介どころか固体でもない。みじめです。

 話戻って先ほど届いた太刀魚(左)とこはだです。通らしい選択です。太刀魚の寿司初めて食べます。予想通り淡泊でほんのり甘いいい感じです。こはだは要するにコノシロのことですが、小骨が多いので、釣りの外道で上がったときには結構困りますが、職人さんの手にかかるとおいしく変身します。

 この日のおすすめメニュー、大分産のぶりです。税込176円。これまたわさび塗りたくり。脂がのってます。

 うなぎより好きかもしれん煮穴子です。しゃこと並んで必ず頼みます。

 一つ食べてすき間ができたら、ガリに仮住まいさせます。

 イイ歳のわりによく食べてやがる、と思われるでしょうが、今回載せているのは3回の訪店分ですから。

 左ねぎとろ、右バッテラです。昔嘉門達夫さんの「私はバッテラ」という歌がありました。回転寿司で人気の無いバッテラが背中を乾燥させながらレーンの上をずっと回るというもの悲しい歌詞でしたが、九州ではそんなことありません。美味なサバを使ったバッテラは高級店のお土産としても人気です。当たりはずれのない安定感も魅力です。

 口をもぐもぐさせながらパネルを見ていると、↑こんな画面が。なるほど、私のつたない経験ですが、長崎と小倉、門司の鮮魚の味は博多をしのぐと思います(あくまで個人の意見ですから、怒らんでね)。

 ↑こんな画面も。注文があってから握るので、少し時間かかることもあるかもですね。

 こんな確認もできるので、便利です。今代金いくらになってるのか、注文は全部到着したのか、など一目瞭然です。

 突然40年前のことを思い出しましたが、回転寿司店で50カン以上食べたら無料、という看板を見て挑戦したら、42カンでギブアップ。気持ち悪くなったうえ2100円払ったあとよく見たら、挑戦期間既に終わっていて、元々無駄な試みだったことがありました。

 11月30日のお会計です。家族ふたり分の昼食も買って帰りましたが、税込合計2,141円。満腹です。

 今回はお土産を活用しましたが、テイクアウトももちろん出来ます。4回目にして既に若竹丸上級者を自認する私はあらかじめ電話でメニューを注文しておいて店内で食事、帰りに持ち帰るという段取り良さを発揮しました。

 「寿司 若竹丸」、本店は長崎県の諫早市ですが、長崎県を中心に多店舗展開されています。ちらっと太宰府店もできるやに聞きました。機会あれば、そちらにも行ってみようと思います。

若竹丸 春日店

住所:福岡県春日市大土居3-1-1 
電話:092(558)9338

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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