働きながらの1人目妊活よりも大変? 2人目妊活の障壁と辛さ

 5歳の息子を育てながらwebライターをしている、かがみ真紀子です。以前は教員をしており働きながら妊活し、体外受精で息子を授かりました。産後は育休を取りながら、2人目妊活にチャレンジ。けれど、子育てをしながらの妊活は思った以上に大変で…。

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2人目妊活スタート

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 息子が1歳になってすぐに、2人目の妊活をスタートすべく、かかり付けの不妊外来に電話しました。
 「初回は3~4時間かかります」出産しているので、検査をやり直す必要があるとのこと。病院は基本的に子連れNGですが、予約制の親子ルームもあります。けれど親子ルームは、短時間で終わる診察でしか使えないと言われ…

 主人は激務のため、通院のために休んでもらうことは難しい。実家は遠方で、祖父母に預けることはできない。そこで頼ったのが、保育園の一時保育。登録をすれば、単発で子どもを預かってもらうことができます。

はじめての一時保育 

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 朝から息子を連れて保育園へ。息子はおいていかれることを知らないので、おもちゃに喜び、すぐに遊び始めました。息子の後ろ姿に心苦しい思いを感じながら、足早に保育園を出ます。

 病院では採血や内診を受けました。診察はあっという間ですが、待ち時間が長いため全部で4時間ほどかかり、急いでお迎えに。教室に行くと、息子は泣き疲れて先生の膝の上で寝ていました。涙の跡に胸が痛みます。
 
 家に帰ってからもその日は少しでも私が離れると不安なようで、ずっと抱っこで過ごしました。

制限付き! 病院の親子ルーム

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 保育園の予約がとれないときは、親子ルームへ。親子ルームの広さは3畳ほどで、壁には注意書き。

 “患者様にお子様の存在が気づかれないよう、大きな声や音、泣き声、動き回ることは厳禁”
 “守れない場合は、利用中止”

 狭い部屋で存在感を消して、1歳児と1時間以上過ごすことはとても大変でした。持参したおもちゃやお菓子で関心をひき、時間をやり過ごします。内診ではぐずる息子を抱っこして内診台に上り、足を広げながらなんとも言えない気持ちになりました。

 なんとか通院を重ねて受精卵を移植し、いよいよ妊娠の判定日。
 「妊娠していますが採血の結果がよくないため、妊娠が継続する確率は15%です」私は少しでも妊娠が続くようにと、日々の生活に制限を与えてしまいました。
 「ママ、だっこ」
 「今はだっこできないの」
 「ママ、おそと」
 「今日はおうちで過ごそうね」

 運動制限は必要ないのですが、流産への不安から、息子の相手がおざなりになってしまいました。

行きついた結論

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 数日後、微量の出血が! 慌てて病院に行くと、流産しかかっていました。絶対安静で、そのまま入院することに。

 けれどほどなくして、赤ちゃんは流れてしまいます。

 私は流産手術のため1日入院することになり、息子は夫に迎えに来てもらいました。家での息子が心配でしたが… 息子もただならぬ空気を感じ、わがままを言わずに大人しく過ごしていたそうです。

 次の日家に帰ると我慢していたものが溢れ出したように、息子が泣きながら抱き着いてきて… 小さな身体を抱きしめながら、
 「ごめんね。寂しかったよね」と胸が締め付けられる思いでした。

 今回の通院で、2人目妊活が大変なことを実感。治療のことで頭がいっぱいになり、かわいい盛りの息子の相手をしてあげられなかったことに後悔しました。2人目はほしいけれど、息子のことを1番に考えていきたい。

 その思いから、積極的な治療は諦め、今この手にあるものを大切にしながら毎日を過ごしています。

(ファンファン福岡公式ライター/かがみ真紀子)

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