孫が産まれたら義両親が変貌?! 義実家とのベストな距離感とは

 私の夫は長男ですが、同居する予定もなく義両親との関係はどちらかと言えば希薄なものでした。年に1度会うかどうかという関係だった義両親が孫の誕生と共に豹変していく様子に夫婦でビックリしました。
 

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結婚当初の義両親との距離は…

 結婚当初、長男である主人と義実家の関係はほぼ他人のようでした。行き来は無く、数年帰っていないと聞いていました。顔を合わせる機会が少ない事は気になりましたが「面倒な付き合いがない事は気楽なものだな」と簡単に考えていました。

 事実、結婚前後も1、2回顔を合わせたくらいで、
 「昔はこんな事があったのよ」という義母の昔話に相槌を打つ程度で済む良好な関係だったと思います。
 

初孫が生まれた時の義両親の言葉に驚き

写真AC

 結婚2年目、私の妊娠が分かりました。義両親にとっては初孫で、待ちに待った吉報だったようです。

 電話で報告した後は私の体調を気遣ってか、会食する予定もなく顔を合わせないまま出産を迎えました。変貌したのはその後です。

 出産した次の日に産院にやってきた義両親は、高揚した顔つきで病室に入ってくると、大声で娘にひっきりなしに話しかけ続け、普段は穏やかな義父も興奮して色んな角度から何枚も写真を撮っていました。
 「可愛いねぇ。本当に可愛い」
 「これからはもっと頻繁に会いにこないといけないよなあ」義父と義母がお互い心得たように顔を見合わせて話していました。

 主人とゆっくり子育てをしていこうと考えていた私は、義両親の興奮した様子に驚き、熱意のありすぎる2人の様子に不安を覚えました。それでも顔を合わせる機会が少し増えるくらいかな、と思っていたのですが…。

月2回の訪問が定例化

写真AC

 私が退院すると、義両親は生後1カ月のお宮参りやお食い初め、1歳のお誕生日、と行事に合わせて足繁く通って来るようになりました。疎遠だった事が嘘のように月2回はやってくる義両親の変貌ぶりに、主人も毎回呆れ顔です。

 初節句の時には「市松人形」が贈られてきました。飾る場所や収納を考えて雛人形もケース入りを考えていた私は義両親にもそう伝え、仰々しい物を遠慮していたはずだったのですが…

 「そちらのご両親が雛人形を贈られるなら、どうしてもこちらも何か贈りたい。」と言われてしまいました。風習的な意味合いもあったのかもしれませんが、それでも私達の意見を無視した義両親の行為に、少々憤りを感じてしまいました。

 そして義両親は帰宅する際、毎回とても辛そうに
 「○○ちゃん、また来るからね」と涙ながらの別れを繰り返します。

 その様子も徐々に鼻につくようになってしまったのは、私自身が疲れていたからなのかもしれません。頻繁すぎる訪問に嫌気がさし、何度「遠慮してもらいたい」と強く言っても、懇願するように切実な表情で「孫に会いたい」と言われてしまい拒否する事はできませんでした。

今現在の義両親との距離感は…

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 その後、次女が産まれ訪問の頻度は変わりませんでしたが、義両親の体調などにより月2回の訪問は月1回へと変化しました。

 そのまた数年後に双子が産まれた時はこちらから会いに行き、上の娘達だけをお泊りさせました。私も双子の世話で手一杯だったので助かりましたし、義両親も満足そうでした。娘達も大きくなり、今は2カ月に1回ほどの訪問頻度で落ち着いています。

 あんなに会う事がなかった関係からすると頻度は多くなりましたが、義両親に会う度に娘達は大喜び。私も毎回話す話題に尽きず、気を遣いすぎないちょうどいい距離感におさまりました。

(ファンファン福岡公式ライター/ハギワラヤヨイ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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