当たりくじ付きの棒アイスで、当たった経験はありますか? わが家の6歳と7歳の息子は、毎回、当たりを期待していますが、そう簡単には当たりません。ある日のこと、ついに次男が「当たったよ!」と声を上げたのですが…。かわいい勘違いに思わず癒やされた体験談です。
大人になっても当たり付きアイスのワクワク感は楽しい!
私が子どもの頃は、当たりくじ付きの棒アイスばかり購入していた記憶があります。食べ終わった後のスティックに「当たり」の印字があると、大喜びで店に引き換えに行き、もう1本タダでもらっていました。 先日、そんな当たりくじ付きのアイスを見付けて、ふと懐かしくなって購入。「なかなか当たらない」と分かっていても、つい期待しながら食べた私は、まっさらのスティックを見て思わずため息。「ハズレか~」と、つぶやいてしまいました。 それを聞いた2人の息子は、「どういうこと? アイスに当たりがあるの?!」と大興奮。それまでくじ付きのアイスを食べたことがなかったため、興味津々です。その時は、2人はくじの付いていないアイスを食べていたので「次は、ぼくたちにも当たりが付いてるアイスを買ってね!」と強くリクエストされました。 以来、当たり付きのアイスを食べるたびに「お母さんのために当ててあげるからね!」と意気込み、ハズレだと分かると「絶対当たると思ったのに!」と本気で落ち込んでいました。 息子たちが一喜一憂する様子を見たいこともあり、時々くじ付きのアイスを購入するようになりました。
確かに「1本当たり」と書いてある! それは…
そんなある日のこと。家族みんなでアイスを食べていると、次男が「お母さん見て、当たったよ!」と声を上げました。 そのアイスはくじ付きではなかったので、私は不思議に思いました。次男は「ほら見て、1本当たり!」とみんなに見せびらかします。長男は「すごい、もう1本もらえるね!」とうらやましそう。しかし、よくよく見てみると…。 確かに「1本当たり」と書いてあるのですが、当選の「当たり」ではありませんでした。 それはアイス“1本当たり”の栄養成分表示。兄弟そろって、字面で判断して「アイスが1本当たった」と勘違いしてしまったようです。 さらに私のアイスのパッケージにも同じ表記があるのを見て、「お母さんのも当たりだよ! 全部当たりってすごいね!」と大はしゃぎする2人。真実を告げるのは忍びなく思い、今回だけはかわいい勘違いに免じて「当たり」にしてあげました。 後日夫が、息子が当たったと思い込んでいるアイスを再び買ってきました。大事に保管していた”1本当たり”のアイスのパッケージと交換したのです。 息子たちは「やった! みんなで当たりのアイスを食べよう!」と、私と夫に1口ずつアイスを分けてくれて鼻高々。 「次もまた当てるぞ!」と張り切っている息子たちですが、その理論でいくと全ての商品が当たりになってしまいます。どうやって本当のことを伝えようか、かわいい勘違いに頭を悩ませています。 (ファンファン福岡公式ライター/minimix)