ゴッホ展アンバサダー・浜辺美波さんインタビュー「心を感じた」

 世界中で愛されている画家・フィンセント・ファン・ゴッホの作品に魅了され、ゴッホがまだ評価の途上にあった1908年からおよそ20年間で、約90点の油彩と180点を超える素描・版画を収集したヘレーネ・クレラー=ミュラー。彼女が初代館長を務めたクレラー=ミュラー美術館のコレクションに加え、ファン・ゴッホ美術館が所蔵するゴッホ作品52点ほか全72点が展示される「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が2月13日(日)まで、福岡市美術館(福岡市中央区)で開催中です。同展のアンバサダーを務める女優・浜辺美波さんに、ゴッホ展の魅力や福岡の印象についてインタビュー。

—アンバサダー就任時に《夜のプロヴァンスの田舎道》がイチオシとのことでしたが実際に見た感想は。

 日本に来るのが何年ぶり、ということでイチオシとさせていただいていたのですが、改めて今回、ゴッホ展を担当している方に案内を受けながら会場を回っていると、素描を描いている時からたどった時にゴッホさんの絵がいろいろと変わっていることに気づきました。それを経たうえで見た《夜のプロヴァンスの田舎道》は、(ゴッホが)この場所から立ち去る寂しさを感じましたし、本当にこの場所が好きなのだという心を感じたような気がいたします。

—ほかに気になった作品やお客さんに見てほしいポイントなどは。

 先ほど担当の方に教えていただいたのですが、お客さんがあまり多くない時に、絵を下から見上げると絵具の分厚さや筆をどのように動かして描いたのかが分かるそうなんです。実際にそうして見たら、筆の動きや変化が確かに分かりやすかったので、そういう見方をして私のように楽しんでいただけたらと思いますし、展示の構成が(作風の)移り変わりをしっかりと分けて展示してあったので、説明を読みながらだったり、私の音声ガイドをぜひ聞きながらだったりして、絵の見え方の変化を楽しんでいただければなと思います。

—ヘレーネは世界最大級のゴッホコレクターとして知られますが、浜辺さん自身がコレクションしているものは?

 一番集めているのは、お皿でしょうか。18歳から1人暮らしをしているのですが、集めだしたのはここ数年。ポーランドの食器や陶芸家の方が作っているものをオンラインで購入しています。本当は陶器市などに足を運びたいのですが今はこういった(コロナ禍)状況ということもあり、行けていないので、オンラインで見て好きなものを選んでは集めています。
 小さい頃から母が選ぶお皿と自分が大切にしたいお皿に相違があって(笑)、悔しい思いをしていたので、今は自分の好きなものを大事にできてうれしいです。

—福岡には撮影で来られることも。印象は?

 福岡へは映画「君の膵臓をたべたい」(2017年/東宝)でお伺いしているのですが、ご飯がとにかくおいしかった印象です。その頃、撮影にとても緊張していてご飯をあまりおいしいと感じられなくて、食欲が湧かなかったこともあり、コンビニのご飯を少し食べる…という感じだったのですが、福岡にいた時は、劇中で食べたものもおいしかったし、その他の時間で食べたものもすごくおいしくて、「食べ物ってこんなにおいしかったんだな」と気づけました。

—ゴッホ展の見どころについて、福岡の皆さんへメッセージを。

 今回はヘレーネさんの所蔵作品を展示していて、なかなか今まで日本では見られなかった作品もたくさん来ているとのことで、この機会を逃すと、もしかしたら二度と見られない作品もたくさんあると思います。なので、ぜひこの機会に幅広い世代の方に気軽に足を運んでもらって、生で触れ合う機会を逃さずにしていただけたらな、と思っております。
 特にこういう(コロナの)状況下では、学生さんはじめ遠くに行けなかったり、娯楽が少なかったりすると思うので、そういう時間の中でもいろんな世代の方が一緒に、身近な場所で楽しめるという機会はすごくうれしいことなのでは、と思っています。

浜辺美波(はまべ・みなみ)

石川県出身。2011 年、第7 回「東宝シンデレラ」オーディション ニュージェネレーション賞受賞。2017 年、第41 回日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞(『君の膵臓をたべたい』)、第42 回報知映画賞 新人賞受賞(『君の膵臓をたべたい』)、第30 回日刊スポーツ映画大賞 新人賞受賞(『君の膵臓をたべたい』『亜人』)。

目次

ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のプロヴァンスの田舎道》1890年5月12-15日頃 クレラー=ミュラー美術館
©️ Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

会期:~2月13日(日)
場所:福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園6-1)
時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
料金:一般2,000円、高大生1,300円、小中学生800円
問い合わせ:西日本新聞イベントサービス
電話:092-711-5491(平日9:30~17:30)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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