“命を懸けた結婚指輪”を紛失… 夫の運命やいかに!?

 今年も年の瀬を迎え、大掃除の季節がやってきました。大掃除をしていると「こんなところにあった! 失くしたと思っていたのに~」と、思いもよらない所から、失くした物を見つけることがありますよね。もし、その見付かった物が、夫の結婚指輪だったとしたら…。

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あれ?! 結婚指輪が無い!!

写真AC

 駐在生活が長かった夫は、現地での不規則な食生活で体重が増加しました。しかし夫が日本に戻って1年、妻である私の素晴らしい食事管理によって、体重が5kg減り、健康診断の結果も劇的に改善しました!

 そんな体重減少もあって、夫の指も多少細くなったようで
 「最近、結婚指輪が緩いなあ~」と口にするようになりました。それを耳にした私は
 「落ちて失くしたら大変だから、早めにサイズ調整にいってね!」と声を掛けていました。しかし夫は
 「大丈夫、大丈夫、まだそれほどではないから」と私の注意を軽く聞き流していたのです。

 注意を聞き流した者には、やはりそれなりの報いが訪れます…。ある日の夜、夫は暗い表情で会社から帰ると
 「ごめん! 気が付いたら結婚指輪がなくて…。本当にごめん!」と私に結婚指輪紛失を伝えたのです。

夫、決死の発言

 「だから、早めにサイズ調整したほうがいいって言ってたのに!」とさすがに私も声を荒立てました。どこで失くしたのか心当たりが無いかを聞くと、夫は
 「今日、朝の通勤電車の中で触った記憶がはっきりあるから、会社の中か、帰りの道だと思う」と言いました。

 私は家で失くした可能性もあるのではと思ったので、家の中も探すように言うと、夫は
 「絶対それはない! 朝電車で触った記憶があるし、会社でも指にあったのを覚えているから」と答えます。
 「それでも、念の為に家の中も探したら?」と私がしつこく意見すると、今度は
 「絶対家の中で失くしてない! それは命を懸けられる!」と断言しました。まあ、命を懸けるとまで言うのであれば、家ではないのだろうなと私も思い、指輪が会社か道端で見つかることを期待しました。

 その後数日、夫は必死で結婚指輪を探しましたが、残念ながら指輪は見つかりませんでした。夫は
 「新しい指輪を買いにいく」と言いました。しかし結婚した時の指輪であることに意味があるのであって、私は新しく指輪を買うことに価値を見出すことができず、
 「もういいから、とりあえず買わずにそのままで過ごして」と呆れて、残念な気持ちで言いました。

年末大掃除で指輪発見!

写真AC

 そして、年の瀬12月を迎えました。結婚指輪紛失から約3カ月が経ち、私も怒りを忘れかけていました。ある日、家の大掃除で、洗面台と壁との隙間を掃除していると、何かが引っ掛かります。「ん? なんだこれ? 単語帳のリングみたいだけど…」と思い、指でつまみ見てみると、なんと! 夫の結婚指輪ではありませんか!!

  「絶対家の中で失くしてない! それは命を懸けられる!」夫が3カ月前に言った言葉が蘇ってきます。つまり、“夫が命を懸けた結婚指輪” が、今、私の手の中にあります。私は夫への怒りもありましたが、必死だった夫の姿を思い出し「本気で命を懸けて、何をやってるんだ! 全く…」と笑えてきました。

 人の意見を聞かなかった罰、そして簡単に命を懸けた罰として、結婚指輪は簡単に返さず、私のベストタイミングで、本人に渡そうと決めました。こちらも楽しませて頂きます。まだその返却の時は訪れていません… (笑)。

(ファンファン福岡公式ライター / やすさき きょうこ)

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