新年を迎えると初売りが始まりますね。福袋、お年玉価格の商品など、気分も盛り上がります。そんな初売りで見つけたお買い得商品! ウキウキ気分でレジに向かうと、テンションが完全に下がる出来事が待っていたのでした。
子どもが見つけたお買い得クッション
数年前のお正月、家族でインテリアショップの初売りに行きました。広い店内には、赤札の付いたお買い得商品がたくさん並んでいます。小学5年生の息子もテンションが上がり
「お宝商品探しに行ってくるわっ!」と、5才の妹を連れて、店内を回り始めました。
しばらくすると
「お母さん~!」と呼ぶ息子の声が。すると、息子と娘が1つずつ、地味なクッションを手にしていました。
「これ、見て! めっちゃお買い得」と息子が売り場の値札を指さします。2,980円の定価金額の真横に、780円の赤札が貼られています。念の為、売り場の品番号と、クッションの品番号を確かめました。確かに同じ商品です。2,980円なら絶対に買わない地味なクッションですが、子ども達も気に入っているし780円なら、まあいいかと。
「買っていいよ~」とOKしました。
レジ店員の態度に、我慢も限界!
そしてレジでのお会計。クレジットカードを渡し、会計画面をふと見ると、「5,960円」と表示されています。あれっ、金額が違う! 焦った私は
「すみません、この商品、1つ780円のはずなんですけど」とレジ担当の中年の女性店員に言いました。
きっと売り場に確認に行ってくれるかと思っていると、店員さんは
「あぁ、良くいらっしゃるんですよ、値札を見間違える方。この前も間違えた方、いましたよ」と、軽く鼻で笑ったのでした。
相手は年上ということもあり、私は気持ちをグッと抑えます。
「でも、クッションの品番と、値札の位置も確かめたんです。一度売り場を確認してもらえませんか?」と落ち着いて声を掛けます。それでも店員さんは繰り返します。
「ほんとね、よくいらっしゃるんですよ! 値札を見間違える方!」
私はプチっとなりそうなのを抑え
「そうですか、もういいです。これ、買うのをやめます!」と何とか落ち着いて言いました。
すると、レジ店員から、思いもよらぬ返答が!
「もうクレジット決済処理が終わっているので、返品できませんよ!」はっ?! そんな店、聞いたこともありません! 苛立ちで煮えたぎる私を前に、彼女は顔色も変えず、世間の常識だと言わんばかりの顔で、私を見てきます。
もう、我慢の限界でした!
「すみません! 違う店員さんに変わってもらえませんか?」と、怒り気味にサービスカウンターにいる店員さんを呼びました。
「たった今クレジット決済したんですけど、返品できないと言われたんですが」やってきた別の店員さんは
「もちろん、できます、できます」と、丁寧に別のレジに案内してくれました。
そこで事の経緯を話し、値札の確認に行ってもらうと、やはり店側のミスでした。もうクッションを買う気分にはならず、子ども達の同意の上、返品処理をして帰りました。
横で一部始終を見ていた子ども達には
「外で怒ってるお母さん、初めて見た~。家ではめっちゃ見てるけどね!」と言われてしまったのでした。
どうしてこんなことに?
思い返しても嫌な出来事ですが、もしかすると、レジの店員さんも年末、お正月と出勤が続き、疲れてイライラしていたのかもしれません。それにしても、せっかくのうきうき新年気分が、ドロドロした気分になってしまった、残念な初売りショッピングの思い出です。
(ファンファン福岡公式ライター / やすさききょうこ)