福岡の書店員さんに福岡ゆかりの本を紹介してもらうファンファン福岡の「福岡キミスイ本」シリーズ。39回目は金文堂大橋駅店(福岡市南区)店長の脇坂健一郎さんを訪ねました。あわせて、この時期に読みたい話題の7冊を紹介します。
人気番組で紹介された福岡県内のうどん店から209杯を収録
「ももち浜ストア うどんMAP 総ざらえ版」 ぴあMOOK関西
―こんにちは! 脇坂さんは2020年以来2回目の登場です。今回はどんな本を?
こんにちは! 今回紹介するのは、今年1月に発行された「ももち浜ストア うどんMAP 総ざらえ版」(980円、税込み)です。「ももち浜ストア」(テレビ西日本)内のコーナー「うどんMAP」の書籍化第5弾。過去4冊の中から福岡市、北九州市、久留米市のうどん店を中心にまとめられたダイジェスト版です。
―人気番組ですよね。
私は、「うどんMAP」をずっと見ていて、番組レポーターを務める岡澤アキラくんが大好きなんです。2018年の第2弾発売時は、購入した本を持って岡澤さんのサイン会に行き、握手して、一緒に写真も撮りました! 誠実な人柄の好青年です。
―本の中でおすすめの店はありますか。
北九州市小倉南区にある「津田屋官兵衛」のうどんが好きですね。麺が他と違いました。「津田屋官兵衛」で修業した人たちでつくる「豊前裏打会(ぶぜんうらうちかい)」の店はどこも気になります。豊前裏打会の「うどん高浜や」、「武膳 福岡パルコ店」もおすすめですよ。この本では豊前裏打会が詳しく紹介されていますので必見です。
―個性的なうどんが盛りだくさんで目移りします。
とにかく、うどんの写真がどれもおいしそうで食べたくなります。掲載店を記した地図も載っていて、岡澤さんが行ったお店の数に改めて驚きました。
福岡はラーメンが有名ですが、普段はうどんの方が食べられているともいわれますよね。この本にはいいお店ばかりが載っていますので、特に福岡県民に見てもらって、ぜひ行ってほしいです!
―ありがとうございました! 詳しく知ることで、うどんがよりおいしく食べられそうです。続いて話題の7冊を紹介します。
「古代中国の24時間」【中央公論新社】
柿沼陽平著/1,056円(税込み)
始皇帝や武帝が活躍した時代の人々はどんな日常生活を送っていたのか。服装、食事から宴会、性愛まで。秦漢時代の一日24時間を再現。口臭にうるさく、女性たちはイケメンに熱狂、酒に溺れ、貪欲に性を楽しみ…。驚きに満ちながら、現代のわれわれともどこか通じる古代人の姿を知れば、歴史がもっと楽しくなります。
「ママがもうこの世界にいなくても」【小学館】
遠藤和著/1,650円(税込み)
遠藤和(のどか)さんは21歳でステージ4のがんを宣告。交際中の将一さんは「絶対別れない」と決め、22歳で結婚、式の様子は「笑ってコラえて」で放送され大反響を呼びました。23歳で長女を出産、21年5月、余命数週間と宣告され、9月に24歳で亡くなりました。死の10日前まで書き続けた、娘と夫への「愛」の日記とエッセー。
「ウー・ウェンさんちの汁ものとおかず」【光文社】
ウー・ウェン著/1,815円(税込み)
食材の数も味つけも必要最小限にした、四季折々の素材そのものをいかした汁ものやおかずを日々の食卓に。冬は、「焼きねぎとのりのスープ」や「黒酢酢豚」などを提案。ねぎなど白い野菜がますますおいしくなる季節ですから体を温め、基礎代謝を高めましょう。NHK「きょうの料理」などで人気の料理研究家のレシピ本です。
「BTS:THE ICONS OF K-POP」【青春出版社】
エイドリアン・ベズリー著、原田真裕美訳/1,540円(税込み)
いまや世界のBTS。長期休暇に入るというニュースに寂しい思いをしている人も、今だからこそ、これまでのBTSを振り返ってみてはいかがでしょうか? これまで応援してきた人も最近ハマった人も、知らなかった一面をみられるかもしれません。16㌻写真付きで、若きバンタンボーイズの笑顔もあなたを待っていますよ!
「 DND付 学研まんが NEW日本の歴史 1巻 国の成り立ち」【学研】
大石学総監修/1,100円(税込み)
歴史まんが唯一のDVD付き! NHKの迫力の映像・ダイジェストアニメ・オリジナル資料映像といった充実のDVDで歴史が好きになる。まんがはオールカラー。学習指導要領対応。12巻セット購入で図書カード1,000円分が全員に、2冊購入でオンライン世界旅行が抽選で当たるキャンペーン実施中! 贈り物にぴったり。
「もういいかい まあだだよ」【双葉社】
小椋佳著/1,650円(税込み)
喜寿を迎えた2021年、惜しまれつつ歌手活動からの引退を発表した稀代のシンガー・ソングライター小椋佳。「シクラメンのかほり」「愛燦燦(あいさんさん)」など数々のヒット曲を世に生み出し、全力で駆け抜けた激動の人生、迎えた老いの境地、生きることの意味を、時に軽妙に、時に滋味深い珠玉の名言で語り尽くします。
「豆くう人々」【農文協】
長谷川清美著/2,420円(税込み)
大豆、いんげん豆、小豆、ささげ、リマ豆など、世界でどんな豆が栽培され、食べられているか知っていますか? 世界の「豆くう人々」の日常から、約30の国・地域のエピソードを厳選して紹介。現地で食べた豆料理のつくりかた70点も収録。主な豆の分類図付き。著者は「べにや長谷川商店」の代表。