親ならば、どの子も同じようにしつけなければと思いつつ、下の子にはどうしても甘くなってしまう人は多いのではないでしょうか。今回は、そんな親の心をくじいてしまう、わが家の娘について紹介します。
か弱い印象だったのに、いつの間にか暴君に?
わが家には1歳の娘がいるのですが、私も夫も、そして4歳の息子も娘にメロメロ。娘を授かった当初は、息子が娘に嫉妬しないかと不安に思いましたが、心配無用でした。
息子があまりにも娘をかわいがるため、私と夫は安心して娘をチヤホヤしました。チョウよ花よと育てていたからか、なかなか気の強い女の子になってしまい、少し戸惑うことがあります。
娘は早産で、生まれたばかりの頃は泣き声も小さく、か弱い印象でした。そのため私は「しっかり守って育てなければ!」と決意を固くしていました。
しかし実際には、娘はミルクをしっかり飲み、夜もぐっすり眠って、すくすく成長。その姿を見て、夫婦で「女の子は育てやすいって本当だったんだね」などと感心していました。それが今では、思い通りに物事が進まなければ甲高い声で泣き叫ぶ暴君です。
私が食事をとらせようとすれば
「キエー!」とテーブルをバンバンたたいて泣きながら抗議。抱っこに疲れて「いったん休憩」とソファに座らせると
「アアアア!」とえびぞりになって泣き叫ぶ始末。 息子よりも1オクターブ以上高いと思われるその泣き声には、いくらまな娘でもさすがに参ってしまいます。
息子は聞き分けが良かったのに… 娘の将来が心配に
とんでもない奇声を発する娘に、夫も息子もタジタジ。さらに困ったことに、娘は保育園でも暴君ぶりを発揮しているのそうなのです。 同じクラスの男の子が娘の通園バッグを持ってあげようという厚意を無下にして金切り声を上げたり、給食の時間に娘がナスのお替わりをしたのに、先生が間違ってデザートを渡してしまったため、耳をつんざくような悲鳴を上げて猛抗議したり。
ちょうど息子が今の娘と同じ1歳の時に、保育園で自分より小さな子をたたいたことがありました。その話を聞いた私は、先生にその場で注意してくれるように頼み、帰宅してからも息子に説教。毎日
「友達を大切にするんだよ」と言い聞かせるうちに、息子はたたくことをやめました。
しかしながら、しょっちゅう噴火する娘の性格は、頭が痛いです。今も
「泣き叫んだって、思い通りにならないでしょ」と何度も言っているのですが、馬耳東風。
もっと言葉が話せるようになったら落ち着くかなと淡い期待を寄せつつも、何だかこのまま大人になってしまいそうだと不安に思ってしまいます。
(ファンファン福岡公式ライター/ぼたん)