あけまして初サニです【2022年もサ日記よろしく】

 謹賀新年です。猫のサニです。2022年がやってきました。今年は寅年らしいけど、「ニャーオニャーニャー=2022」ということで猫にこそふさわしい年だと思いますが、いかがでしょう。

 22人の方がおれの年賀状が欲しいとご希望してくださったので、上のデザインで送りましたが、ちゃんとお宅に届きましたかニャ。もし万一「希望したのに来ない」という人がいたら大至急メール下さい。こちらも大至急送ります。まだ3枚残っているんで、「今からでもおくれ」という人にも送りますぞ。

 宛先アドレスは→ jun.kanekozuki@gmail.com

いつも書くが、郵便番号住所、お名前を書き忘れると送れませんからご用心を。

 今気づきましたが、22年と22人が偶然一致してました。

 年末25日までに年賀状希望をメールして下さった方には、抽選をして地域猫カレンダーを当選者に送りました。おおかた昨年うちには届いたことと思います。今年の分はおひとりだけですが、何人かの方に過去の分を写真集がわりに送りました。

 今年2022年のカレンダーが当たった方には大変喜んでいただき、お礼のメールいただきました。うれしい限りですニャ。

 ↑の写真がそのカレンダーだが、数字を書いた紙は抽選に使い、おれの手で選んだ。

 なぜか「猫年」が無いことでおれたち猫族はひがんでいるが、おれは飼い主から「白虎のようだ」と褒めちぎられているから、まあトラのようなもんだろう。

 おれの押しかけ弟子チョビは一応今も家にいる。元々野良で生まれたようだから中々人間には慣れんなあ。

 おれも人のことは言えんが、チョビもすきあらば脱走しやがる。年明けもう3回出たが、1回はベランダから木に飛び移ってる。若いだけに元気が良い。おれはもう木登りはせん。出来ん。

 外にはおそろしい猫もいるから用心した方が良いが。この水を飲んでいるクマなぞは相当でかい。恥ずかしい話だが、おれも以前こいつを追っかけて取っ組み合いになり、傷を負わされた苦い思い出がある。

 だが、クマがいるにもかかわらず、チョビにおびえた様子はない。何度追い払ってもおれにすり寄ってくるくらいだから、案外肝がすわっておるのかもしれん。

 この箱には代わる代わるいろんな猫が来て日向ぼっこをしていく。なんか落ち着くのか、猫にとってのパワースポットみたいな効果があるのかも。

 飼い主がいい加減入って来いと呼んでも不満気な顔をしている。元々おれの庭なのに我が物顔でエラソーなのは他の猫もおんなじだが。

 にらみをきかすおれだが、部屋の中からだと、どうにも迫力を欠きもどかしい。みんな「どうせ出て来れないだろう」と好き勝手にふるまってやがる。

 おれの孫くらいの年のチョビだが、最近みるみる大きくなってきた。飼い主からおれの分に劣らぬ旨いえさをもらいたらふく食ってるからな。ちょいちょい食べ過ぎてすぐ吐いたりしてるのを怒りたいが、おれも同じことをするんであんまり言えない。

 こうやって外を見張るのはいいが、他の連中を追い返せないのではストレスがたまるばかり。

 チョビも外遊びに飽きたのか入りたそうにも見えるぞ。でも実は中には簡単に入って来ない。金魚のふんみたく付きまとってうるさいからおれには好都合なのだが。

 ガラスにくっついてきてアピールするが、それでどうしてほしいのかがなかなか読めないやつだ。

 おれになついているのかガンを飛ばしているのかよくわからん。いちいち相手にしていると疲れる。

 猫らしくまた眠たくなってきた。

 健康に大変良いといわれている短時間の昼寝をする。おれにとっての短時間は約3時間ほどだ。

 いつの間にかチョビが室内のいすに鎮座ましましておる。飼い主の策略で家に追い込まれたんだろう。

 再び最前線で見張りに立つおれ。青二才のチョビなんぞにかかわってるヒマはない。

  最近時々やって来るのが黒猫(クマでない。やつより小さい)とその子どもらしき三匹連れ。小さいが、ものすごい勢いでダッシュしてくるぞ。母猫(多分そうだろう)は、左の耳がチョビたちと同じ桜の形にカットされているから、地域猫なんだろう。

 母子といえば、向こう側にうずくまってチョビを見守っているようにも見える猫がチョビの母親だろうということは前にも書いた。でも、せっかくこうやって近くにいるのに連中が会話したりするのは見たことがない。

 あ、いつのまにかおれの寝場所にチョビが。

 人間のは慣れないが、家の中にはだいぶなじんできたとみえる。猫はそこいらで一番気持ち良く眠れる場所を見つける天才だからニャ。

 てか、そんなのん気なことを言っておれん。ここはおれの縄張りだ。チョビをどかしておれがカムバックした。

 文句は言わせんぞ。

 もうひと眠りして夜の監視に備えるとするか。

 むむ、なんか気配がするぞ。

 うるさいと思ったらやっぱお前か。

 くすぐったい。おれはお前さんの親でもじいさんでもないんだが。

 ちょいと離れて寝てなさい。

 今度は起こしに来た。お前が来てから寝不足だぞ。

 完全に目が覚めたじゃないか。

 あっ、お前のお母さんが来たぞ。一緒に外に連れて行ってくれればいいのに。

 おれは孤高の猫だから、飼い主だけがおれをかわいがってくれる世界が一番ありがたい。

 こんなふうに静かに過ごしたい。

 時々脱走したくなるのは悪いくせだと怒られるが、飼い主がいやなわけではない。外の空気が吸いたくなるし、草もかみたくなるだけだ。

 そのすきにまたチョビがおれの寝床を横取り。おれたちの攻防は果てしなく続きそうだ。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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