小学4年生の息子がある日突然不登校になり、その原因はイジメにあることが判明。学校側との話し合いは驚かされることばかりで、学校には大きな不信感を抱いていました。あまりに情けない学校側の対応と、私たち家族の出した結論をぜひ聞いてください!
急に学校に行かなくなった息子
息子が小学4年の11月、いきなり
「学校へ行きたくない」と言い出しました。今まで特にトラブルはないと思っていたので、まさに青天の霹靂。元気も食欲もありましたが、「学校には絶対に行かない」という強い意思表示をしたのです。
学校に行かなくなって1週間たった頃、同じクラスの保護者から急に連絡が入りました。うちの息子が、「クラスでイジメを受けていた女の子2人をかばったことで、2年生の時から嫌がらせをされていたと聞いた」というのです! 息子に確認すると、泣きながら
「僕は間違ったことしてないと思う!」と全部話してくれました。さらにイジメを受けていた2人の女の子も不登校になっていることが判明したのです。
息子の闘いは、家族と学校の闘いへ!
息子の話を聞いた私は、すぐに学校へ行きました。1年生のときから2人の女の子に対するイジメがあったこと、注意した息子も標的になっていたこと、加害者は4人もいたこと… そこで校長が淡々と言った
「知らなかったんです。すみません」というセリフが闘いの火蓋を切って落としました。
校長はあっけらかんとして、事態の重大さを認識していない様子。
「歴代担任からの報告はなかったんですか」と聞くと、
「息子君には本当にかわいそうなことをしてしまって…」と明言を避けたのです。
息子の学校は各学年1クラスしかなく、全校生徒を合わせても100人に満たない小さな学校。
「20人そこそこのクラスで、3人も不登校になっているなんて学級崩壊ですね!」と言った私に、
「学級崩壊はしていない、とにかく関係者全員と話をする機会と時間をくれ」と言い出しました。
不登校の理由は正当だった!
その後も学校側との話し合いは、ストレス以外の何物でもありませんでした。
・学級崩壊はしていない
・歴代担任からは「トラブルはあったけど解決している」と報告を受けていた
という2つの話を繰り返しされるので、いい加減呆れた私は、イジメを受けていた他2人の保護者と一緒に教育委員会に報告し、イジメに関する調査委員会を作ってもらいました。
教育委員会の報告としては
・加害者の4人はイジメを行ったことを認めていること
・学校側の管理、指導不足が主な原因であること
・学校に来ることができるような環境づくりを行うと言っていること でした。
親子の時間として楽しむことに
息子が不登校になってから2カ月は苦悩の連続でした。ただ思い返すと、こんなに濃密な時間を息子と過ごすことは今までなかったので、一緒にいる機会が増えたことは素直に嬉しいです。
学校に行けないということは、息子の人生に大きな影響を及ぼすだろうと思います。でも悪いことを悪いと恐れずに言えたことは、本当に褒めてあげたいです。
「毎日休みだから曜日がわかんないや」と笑っている息子… 息子の気持ちを最優先にする大切さを教えてもらったような気がします。
最終的に私たちはホームスクーリングを行うことを選択しました。学校・教師への不信感がぬぐえない以上、息子に
「学校へ行け」とは言えません。自分の家が息子にとって最高の居場所になるよう、親としてできる限りのことをしてあげたいと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター / きなこ)