2021年7月、世界文化遺産に登録された縄文遺跡群をはじめ、青森には今話題のスポットがいっぱいです! 冬だからこそ、旬の海鮮や美しい樹氷などに出会うことができます。ファンファン福岡編集部が冬の青森に行ってきました。その魅力を紹介します♪
開業100年を迎えた大湊線 車窓風景に和む旅路
下北半島の陸奥湾を野辺地駅から大湊駅まで結ぶJR大湊線に乗車。同線は、2021年に開業100年を迎えました。
観光客にとって下北半島への入り口で、地元の人は通勤・通学で利用する路線です。野辺地駅から大湊駅まで約50分。陸奥湾を見渡せる車窓風景に心が和みました。
本州最北端、大間でマグロをぜいたくに!
海の幸を求めて、本州最北端に位置する下北半島大間町へ。一本釣りで有名なマグロ漁はだいたい7月下旬から1月ごろまで行われるそうで、新鮮なマグロ丼などを味わうことができます。
大間の魚介料理を提供する「魚喰いの大間んぞく」で軟らかくとろけるようなマグロとコリコリと歯ごたえのあるアワビを堪能してきました。
大間崎にはマグロ一本釣りにちなんだモニュメントがありました。そこから津軽海峡を挟んだ函館市を見渡すこともできるそうです。
心もおなかも満たされる下風呂温泉で新鮮な魚介を堪能!
下風呂温泉郷は本州最北部の海沿い、豊かな自然に恵まれた下北半島の風間浦村にあります。
古くから湯治場として親しまれてきた歴史ある温泉です。冬の時期はイカやアワビなどの新鮮な魚介が堪能できます。
ホテルニュー下風呂に宿泊して、温泉とグルメを味わいました。
下風呂温泉おかみの会会長でまるほん旅館おかみの長谷雅恵さんは、「硫黄泉のにごり湯が特徴です。雪景色の温泉にいらしてください。冬はアンコウなどが食べられます!」と話します。
奇岩が連なる厳かな「仏ヶ浦」
下北半島西岸に奇岩が連なる景勝地「仏ヶ浦」があります。海底火山の噴火と地層の隆起のあと、長い年月をかけて雨風や荒波で削られた岩々。高台の展望台から眺めてきました。冬の風雪の中にある姿が厳かでした。春から秋にかけて運航される遊覧船からの眺めが特に美しいそうです。
アートとシードル! 「弘前れんが倉庫美術館」
「弘前れんが倉庫美術館」(弘前市)は明治、大正期に建設されリンゴを原料とした発泡酒・シードルが製造されていた吉野町煉瓦(れんが)倉庫を改修して2020 年にオープン。エントランスでは弘前出身の現代美術家・奈良美智の作品が出迎えます。隣接するカフェレストランにはシードル工房もあります。
旅の楽しみ 気になるおみやげ!
おみやげ選びも旅の楽しみの1つです。気になった商品を紹介します。1つ目は、お菓子処 つしま堂(青森市)の「浪岡銘産 りんご最中」(1個194円)。かわいらしいリンゴの形に引かれました。
リンゴの果肉を練り込んだあんがぎっしり詰まっていて食べ応え十分。甘過ぎず、さっぱりとした後味です。
2つ目は、A-FACTORY(青森市)の「A-FACTORY AOMORI CIDRE sparkling Standard(エーファクトリー アオモリ シードル スパークリング スタンダード」(200ml、499円〜)。厳選した青森県産ふじとジョナゴールドを使用し、低温でじっくり発酵させたシードル。洗練された味わいです。
3つ目の「青森縄文和栗バウム」(1,500 円、富士清ほりうち)は青森市の小牧野遺跡近くの和栗と青森県産「特A」米、「青天の霹靂」の米粉を生地に練り込んで仕上げたバウムクーヘン。しっとりとした食感が特徴です。
今回の旅をサポートしてくれたのは、三八五(みやご)観光タクシーの太田泰秀さん。長年、仲卸に携わった経験から水産物などに精通するほか、英語も堪能で海外の観光客の案内も得意。「青森さ、来いへ~!」(青森に来てください!)
寒さを忘れるくらい魅力的な青森の冬旅でした。