夫は転職したばかり。休日も休みなく出勤しています。休めば会社から「余裕あるんだな」と嫌みを言われるそう… なのでうちは俗に言うワンオペです。これは娘が4カ月の時、震度4の地震を体験した話です。
いつも通りのバスタイムのはずが
その日、私と娘は入浴準備をしていました。夕方以降は娘もグズリがち、時間との勝負です! ガサツな私はいつも、着ていた服は脱ぎっぱなし、タオル・パジャマ・オムツをベビーベッドに置いてお風呂に向かいます。娘の服を脱がせてお風呂へ! ほっと湯船に浸かった時です…。
グラグラっと感じ「目眩!?」そう思った時には、湯船がちゃっぷんちゃっぷんと揺れ、家がギシギシ音を立てていました。地震だ!
小さな娘を抱えながら困惑
妊婦の時に大きな地震を体験していた私は、地震に恐怖を感じていました。しかも今は娘がいて、家の中には裸の私たちだけ。「どうしよう!」
とりあえず、湯船から出て洗い場に座り、娘に覆いかぶさって守りました。
しばらくして揺れはおさまり… 腕の中の娘は「どうしたの?」と言わんばかりの表情。湯冷め気味の娘を抱え、慌てて居間に向かいました。
「無事だ…」テレビも倒れていないし、物が落ちた様子もない。まずテレビを付け、急いでパジャマを着ます。「また地震がきたら…」と思って、散らかった服を袋に詰め、貴重品と避難グッズを手元に用意しました。そこでやっと「とりあえず大丈夫」と思うことができました。その後、大きな地震はなく、事なきを得ました。
避難グッズを見返すと…
慌ただしい毎日。常に災害のことを考えて行動することは難しいですよね。でもワンオペ育児のため、私しか娘を守ることはできません。地震に限らず、どのような備えが必要なのでしょうか?
妊婦の時の地震以後、私は避難グッズを作り、実母はガスボンベ式ストーブを用意してくれました。前回作った避難グッズを見直すと…
ホームセンターで買った避難バッグ、レトルト食品、毛布、モバイル充電器、電池、ある程度のお金、娘のオムツ、お尻拭き、2リットルの水1箱を用意していました。
しかし、レトルト品は期限切れ、オムツはサイズアウト… それどころか、避難グッズを段ボールの山から引っ張り出さないといけない始末だったのです!
現在、娘は3歳になりました。食べ物は大人と同じで良くても、オヤツやオムツ、折り紙、クレヨンなど簡易的なおもちゃも必要になってきます。余裕があれば下着、着替え、歯ブラシ等の清潔を保つ衛生用品も用意したいですよね。除菌のシートや石鹸も必要だと感じます。
また、乳児がいる場合は、ミルクや哺乳瓶、離乳食等が必要になる場合もありますよね。 家族が増えたり成長に合わせて「避難グッズの定期的な見直し」がとても大切なことに気付きました。
大きな不安を少しでも安心へ 避難グッズと心の備え
私が経験した入浴中の地震。服を着ていない状態は、無防備ですぐ逃げることも出来ず寒い… 娘を抱きながら本当に不安でした。お風呂で揺れた瞬間、とっさにとるべき行動がわからなくなりました。「逃げよう! 服!」と頭に浮かびましたがうまく動けず…。ハッとして娘を覆いましたが、それが正解だったのかも悩みます。
今回は無事だったので「よかった」と話せますが、大地震だったら…。
避難グッズももちろん大切ですが、月に一度、年に一度「地震がきたらまずおんぶして…」と、頭の中で避難訓練をし、心の備えをすることも大切かもしれません。
皆さんはこんなとき地震がきたら… と考えたことはありますか?
(ファンファン福岡公式ライター / ちょこまま)