まるでアラビアンナイト!トルコ料理とコーヒー占い【カフェトルコ】

 福岡市地下鉄六本松駅2番出口から徒歩約6分。民家の引き戸を開けると、目に飛び込んでくるのは華やかなモザイクランプと床に敷き詰められた色鮮やかなカーペット。「Kafe Toruko(カフェトルコ)」には、アラビアンナイトさながらの異空間が広がっていました。

出典:https://fanfunfukuoka.aumo.jp

 「Kafe Toruko(カフェトルコ)」は2019年12月にオープン。トルコ西部のエーゲ海に面した都市、イズミル出身のアルダさんと、東京都出身の妻アミさんが営むトルコ料理専門店です。Kafe はトルコ語でカフェ、Torukoはあえて日本人に読みやすいヘボン式表記で。日土夫婦らしいハイブリッドな店名です。

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 今からおよそ10年前に留学中のイギリスで出会ったという2人は、長い間SNSだけで交流する友人同士でしたが、18年にトルコで再会し、アルダさんがプロポーズ。その後、来日したアルダさんは、福岡市でトルコ料理の店を出すことを決意しました。

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 「福岡に来て驚きました。トルコ料理を皆さんに聞くと、ケバブと伸びるアイスクリームしか知らない。トルコにはたくさんおいしい料理があるのに。だから私が本当のトルコの味を作って伝えたい」と熱く語ります。アルダさんの実家がレストランを営んでいたこともあり、「7、8歳くらいから店の手伝いをしていたので、味は受け継いでいます」  実はトルコ料理は、フランス料理、中華料理と並ぶと賞されていて、宮廷料理など奥深い歴史を誇ります。「日本ではケバブのイメージが強いので、“トルコ料理は肉”という感覚かもしれませんが、一般的な家庭料理はナスやトマト、キュウリ、豆、ハーブなど体に優しい食材をたっぷり使うんですよ」とアミさんが教えてくれます。

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 店には1人で訪れる女性客も多いといいます。そんな人におすすめなのが、トルコ語でメゼと呼ばれる前菜。日によって変わる「シェフの気まぐれ小皿」は1種類400円(税込み)、2種類780円、4種類1,550円。小皿といってもしっかり食べごたえのある分量で、この日は「パンジャルサラタス(ビーツのヨーグルトサラダ)」と「ブルージェサラタス(豆のサラダ)」でした。  ピンク色が映えるヨーグルトサラダはビーツのほくほく感とヨーグルトの甘みのバランスが絶妙。豆のサラダは、ホワイトロビアという珍しい豆を使い、ザクロソースで甘酸っぱく仕上げられ、どちらも女子好みの風味です。

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 メインはトルコ南東部でよく食べられている「シミットケバブ」(1本300円。オーダーは2本から)。ラム肉に、中東エリアでよく食べられているひき割り小麦を混ぜて串に刺して焼いたもので、肉の臭みもなくプリッとした歯ごたえが特徴。ミントを効かせたマヨネーズソースでいただきます。  「お酒を飲む時、このケバブを先に食べると、ひき割り小麦がお腹の中の水分を吸収するから内臓の負担が減るとトルコでは言われているんですよ」とアルダさん。  料理に合わせるのは、爽やかな酸味とフルーティーな香りが際立つトルコ産ロゼワイン「LAL(ラル)」(800円)。グラス1.5杯分のミニボトルなので、トルコワインを試してみたい人にぴったりです。

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 本格的なトルココーヒー(600円)も、ぜひ体験を。昔ながらの「温めた砂にコーヒーを入れたポットを沈めてじっくり沸かし、客の目の前で注ぐ」という伝統のいれ方は「映え」間違いなし。トルココーヒーは、ロクムという、日本のボンタンアメのような伝統菓子付き。また、甘いシロップを浸した伝統のパイ菓子「バクラバ」(2個500円)はコーヒーやチャイとの相性が抜群です。

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 トルココーヒーは細かくひいた豆の粉もそのままカップに注ぐので、静かに上澄みを飲みます。カップに残った粉を見て占う「トルココーヒー占い」(1,000円、要予約)も旅気分を味わえておすすめです。

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 この日、アルダさんに占ってもらいました。飲み終わったカップの上にソーサーをかぶせ、ひっくり返して5分ほど待ちます。そのカップの内側やソーサーの沈殿物を見てアルダさんが占います。さて結果は?

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 「これからたくさんの人と会いますね。そのたくさんは普通の人じゃない、もっともっと。そしてあなたが成功するための、いい出会いがあります」とうれしい内容。そして「馬が見えますね」と言われ仰天! この1カ月前に「いい年なのでお守りに」と(自分にとっては高価な)誕生石と馬蹄のチャームがついたアクセサリーを買っていたからです。占いは「パワーが必要だから」と1日5人に限定しているそうです。

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 来店客の多くは女性、そして店主2人とも英語が堪能なため外国人の常連客も多いといいます。ひとり飲みでは、トルコを代表する酒、白く濁るブドウの蒸留酒「ラク」はいかがでしょう。アニスシードの香りに包まれます。シングル800円、ダブル1,200円。

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 ビーガン料理を開発したり、テークアウトに対応したり、夫婦で力を合わせて営まれるお店。珍しい料理だけでなく、オーナー夫妻の明るい人柄も、同店の魅力の一つです。異文化交流気分で訪れるのもいいですね。

Kafe Toruko(カフェトルコ)

住所:福岡市中央区六本松1-3-14 電話:080-3989-9507 営業:火・水曜11:30~15:00、18:00~21:30(金・土曜は~23:00) 日曜11:30~15:00 月・木曜休 インスタグラム @kafe.toruko

Kafe Toruko(カフェトルコ)

施設名:Kafe Toruko
住所:福岡県福岡市中央区六本松1-3-14
営業時間:火・水曜11:30~15:00、18:00~21:30(金・土曜は~23:00) 日曜11:30~15:00
定休日:月・木曜休

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