今回のテーマは「ピロリ菌」。はしぐち内科クリニックの院長・橋口観先生が“カラダのトリセツ”を教えてくれました。
目次
「ピロリ菌」とは?
日本では胃がんの原因のほとんどがピロリ菌感染によるものです。
未感染者の胃がんリスクは極めて低く、現感染者の胃がんリスクは15倍以上と報告されています。早期に感染検査を受けて除菌することが望ましいと考えられます。
感染者は必ず慢性活動性胃炎を起こしており、ピロリ関連疾患が併存している可能性があります。日本では特に胃がんが多く、胃がんチェック後に除菌治療をすべきことから内視鏡検査は必須とされています。
検査は胃カメラを使う方法と胃カメラを使わない方法があります。ピロリ菌がいると診断されれば7日間薬を飲むことで治療できます。
除菌できたかどうかの検査は必ず受けてください。1次除菌療法で除菌ができなかった場合でも、2次除菌療法を行えばほとんどの場合成功すると報告されています(2次除菌療法までは保険診療)。
除菌療法が成功するとピロリ菌が関係する病気のリスクは下がりますがゼロにはなりません。感染期間が長くなるにつれ、胃粘膜萎縮が進行し胃がんリスクが高まるためです。
除菌後も定期的に内視鏡検査などを受け、胃の状態を確認しましょう。
はしぐち内科クリニック(院長/橋口観)
住所 福岡市東区原田1-24-21
電話 092-624-8771
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