指輪が抜けない! 帝王切開の2日前に起きた大パニックとは?  

 はじめての妊娠や出産では、分からないことがいっぱいですよね。妊婦さんはむくみやすいとは聞いていたものの、指輪が抜けなくなるほどひどくなるとは思ってもいなかった私。そんな中、迎えた帝王切開の2日前、指輪が外れず大パニックになった体験談です。

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初めての妊娠

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 4年前、初めての妊娠で娘を授かりました。逆子だったため帝王切開での出産となり、手術1週間前の検診で助産師さんから
 「指輪をしたままだと手術できないので、入院までに外しておいてくださいね!」と言われました。しかし呑気な私は、「失くしたら困るから入院の前日に外そう」くらいにしか考えていなかったのです。

 そして入院を前日に控えた日の朝。いざ指輪を抜こうとすると、第二関節で引っかかり抜けないではありませんか…!

 指のむくみはそこまで感じていなかったので「え?! なんで抜けないの!?」とパニックになりました。自分が知っている知識をフル活用して、石鹸や冷水を使ってみましたが抜けません。

 ネットで調べてみると、糸を使う方法が載っていたので挑戦してみることに。しかし1人ではうまくできず、何度も糸を巻きつけているに、指は赤くパンパンに腫れ上がり痛みを感じるようになってしまいました。

パンパンに腫れた指

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 それから指はみるみるうちに紫色になり、自力ではどうしようもない段階にきていることを悟りました。近くに宝石店があったことを思い出し、すぐさま連絡すると
 「今すぐきてください」とのこと。

 夫は仕事で不在のため、1人で行くしかありません。今にも生まれそうな大きなお腹を抱えながら向かいます。

 宝石店に着くとご夫婦が迎えてくれて、テーブルには氷水が入った洗面器が用意されていました。どうにか切らずに外せないかと、ご夫婦が石鹸と冷水で外そうと頑張ってくれましたが指輪はビクともせず…。

 やがて宝石店のご主人は、腫れ上がってしまった私の指を見つめ指輪を切断するしかないと判断を下しました。最初は切りたくないと思っていた私も、あまりの指の痛さに覚悟を決め「お願いします」と頭を下げるしかありません。

 ご主人はペンチのような器具を持ってくると、腫れた指と指輪の間に先端を差し込み、ゼンマイを回し始めます。それからは一瞬で、バチン! と音がなると同時に、指輪は綺麗に切断されていました。

むくみには注意!

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 指輪が外れると
 「頑張ったね! 頑張ったね〜!」と奥さんが喜んでくれました。ここまで切羽詰まった状態で指輪をするの切るは初めてだったようで、ご主人はやっと緊張が解けたように「は〜」と汗を拭っています。

 指輪が外れたことに安堵した私は、ご夫婦に何度もお礼を伝えました。加えてご夫婦は
 「料金はいらないから! 出産頑張ってね」と言って、料金を受け取らず笑顔で見送ってくれたのです。ご夫婦の優しさに感謝でいっぱいになりながらお店を後にしました。

 帰宅後、一連の流れを夫に話すことに。決して高価なものではないけれど、夫が買ってくれた大切な指輪です。切断されたことを知ると夫が悲しむのでは? と不安になりましたが、話を聞いた夫は
 「指が無事で良かったね!」と優しく言ってくれました。この一言にどれだけ救われたことか…。

 その後、切られた指輪も修理できることを知った私。工房に依頼して直してもらいました。指輪は無事に直りましたが、あの日の緊張感や痛みは今でも忘れられません。妊娠中は思っている以上に身体はむくんでいるのもしれません… どうか皆さんもお気をつけください…!

(ファンファン福岡公式ライター/きゆな なみ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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