初めてのママ友とは意外な出会い! 見えないキズナで繋がれた瞬間

 私の初めてのママ友は、同じ日に出産した戦友。しかもその時間差20分と、偶然とは思えない出会いを経験しました。そのママ友とは、隣の病室で陣痛・出産の痛みを耐えた仲間として、今でも見えないキズナで繋がっています。

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陣痛! 絶望する私と何もできない夫

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 初めての妊娠で気が張っていた私は、陣痛にすぐに気が付きました。天気予報で「今年一番」と伝えられるほど寒い夜でした。慌てて夫に伝えると、すぐに車で産婦人科へ連れて行ってくれました。

 その時点で、経験したことのない痛みに襲われていた私は「車の中で出産するかもしれない」と思っていました。しかし、産婦人科で告げられたのは
 「朝までには産まれるでしょう」という言葉。

 こんな激痛を朝まで耐えるのかと思うと、自然と涙が出ました。頼りの夫は
 「俺は何をすればいい? ここにいればいい? 帰った方が良い? うわぁ~ 痛そう… 大丈夫…?」と、何とも無力…。

 痛みには波があり、ピーク時は
 「痛い~ あああああ~!!!!」と叫ぶばかり。夫は不安そうに腰をさするだけ。そんな時、隣の部屋から私と同じような唸り声が聞こえてきました。その声は時間を追うごとに悲鳴に変わり、明らかに私よりも辛そうな様子。顔も見えない隣の妊婦さんに親近感を抱き「私も頑張らなきゃ…」と励まされました。

 側にいる夫とは陣痛の痛みを分かち合えないため、隣の妊婦さんと戦友のような気分になっていたのです。

2つの命が産まれる

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 周囲が慌ただしくなってきたのは朝日が昇る頃でした。助産師さん達が
 「他のお産が入ったから」と、準備を始めたのです。聞こえてくる戦友の声は叫びすぎて枯れてきました…。
 「もう出産やめる! 無理!」大きな叫び声が聞こえた後、元気な産声が響きました!

 隣から聞こえる愛おしい産声に、夫も私も思わず涙が溢れました。顔も見えない戦友が壮絶な陣痛に耐え出産… 見えないキズナで繋がれた瞬間でした。そして次は私の番です。陣痛がピークを迎え、今度は私の病室が慌ただしくなってきました。

 夫の励ましのよりも、先ほどの産声が耳に残り「私も元気な赤ちゃんを…」と、力が入りました。いきむときの痛みは想像を超え、もはや自分が何を叫んだのか覚えていません。そして戦友が出産してから20分後、私の病室にも元気な産声が響き渡りました。産まれてきたわが子を見て夫と再び涙を流し、可愛さに痛みは吹き飛びました! …と言いたいところですが「もう二度と経験したくない。やっと終わった」とグッタリしたのが本音です。

意気投合して初めてのママ友に!

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 処置をしてくれた助産師さんが
 「出産が重なってバタバタしてごめんね、お隣もあなたと同じ年のママだよ」と教えてくれました。どんな人か気になっていましたが、出産翌日に授乳室で対面しました。とても可愛らしい人で、私が分娩室で聞いた叫び声とは別人のよう。

 「もしかして昨日の朝方…?」と声をかけると、顔を合わせて2人で大笑い。
 「声聞こえていましたよね!?」
 「こっちこそ大声ですみません~」と話しに花が咲きました。分娩台で産後の処置を受けながら、私の叫び声を聞いて「頑張れ! 無事に産まれて!」と祈っていてくれたそうです。

 近所に住んでいることが分かり、すっかり意気投合した私たちは連絡先を交換。6年経った今でも交流は続いています。壁越しではありましたが、出産に立ち会った感覚なのでお互いの子どもの成長が愛おしくてたまりません。辛くて幸せすぎる時間を共にした戦友は、他のママ友とは違う特別な存在です。

(ファンファン福岡公式ライター / 山本a)

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