2月14日はバレンタイン。おいしいチョコレートと一緒にあま~いお話はどうですか? 九州TSUTAYAの書籍担当者に古今東西のおすすめ「恋の本」を聞いてきました! ファンファン編集部から、チョコの代わりに5冊の物語を贈ります♡
さんかく
TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免 石田真菜さんがおすすめ
ここにキュン♡ 一緒に「おいしいね」が言える関係ってすてき
恋はもういいと言うデザイナーの彼女と、そんな彼女と食の趣味が合うというだけで同居しているサラリーマン。そんな彼の恋人で、恋愛や食事より仕事一筋である研究者の彼女。3人の「さんかく」関係を描きます。お互い思いやっているはずが一方通行で、ままならず。それでも食べて、生きていかなければならない。ゆっくりと変わっていく3人の関係がなんだか寂しくて、優しい作品。
さんかく
作家名:千早茜
出版社:祥伝社
ペンギン・ハイウェイ
TSUTAYA BOOK GARAGE 福岡志免 兒島日菜さんがおすすめ
ここにキュン♡ 初恋は切なくて尊い
研究熱心で少し理屈っぽい小学4年生のアオヤマ君。彼の住む町で起こった不思議な現象と、不思議なお姉さんとの出会いを巡るひと夏の冒険ファンタジー。主人公アオヤマ君のみずみずしい感性に心をぐっとつかまれます。アオヤマ君を通して体感する恋と気づかない初恋がなんとも愛おしく、最後はアオヤマ君を抱きしめたくなります。
ペンギン・ハイウェイ
作家名:森見登美彦
出版社:KADOKAWA
サヨナライツカ
TSUTAYA BOOKSTORE福岡空港 鐘ヶ江沙希さんがおすすめ
ここにキュン♡ 本物の愛の形とは何か考えさせられる
結婚を間近に控えた“好青年”の豊は、謎の美女・沓子と出会います。離れなければならないと思いながらも、強くひかれ合い、お互いを求め合ってしまうことは、自分勝手な愛なのか、ふたりの運命なのか…。人は死ぬときに「愛されたことを思い出す人」と「愛したことを思い出す人」に分かれるといいます。あなたはどちらを思い出しますか?
サヨナライツカ
作家名:辻仁也
出版社:幻冬舎
隣人の愛を知れ
TSUTAYA BOOKSTORE福岡空港 内田千裕さんがおすすめ
ここにキュン♡ 身の回りの「愛」に気が付く物語
登場人物6人の視点が細かく重なって物語が進む、連作“超”短編集。著者の前作「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」同様、言い回しがおしゃれで、つい書き留めたくなるようなキラーワードばかりです。恋“愛”を軸に、その周りにある家族愛や形容が難しいような愛にも触れられた、後ろでそっと見守ってくれるような物語です。表紙の色にもご注目ください!
隣人の愛を知れ
作家名:尾形真理子
出版社:幻冬舎
嘘を愛する女
TSUTAYA BOOKSTORE福岡空港 加藤京子さんがおすすめ
ここにキュン♡ 「愛している」とはこういうこと、なんだと思った。
5年間同棲していた恋人の桔平が道端で倒れ行方不明となり、身元確認に行った由加利は、桔平の名前や職業、全てが嘘だったと知る。彼は一体なぜ嘘をついていたのか、隠したいことは何なのか。結婚を考えていた由加利にとって突然突きつけられた絶望や痛み、そして葛藤。それでも小さな手がかりから、本当の彼の姿を探そうとする彼女の深い愛や芯の強さに感動を覚える恋愛小説です。
嘘を愛する女
作家名:岡部えつ
出版社:徳間書店
赤と青とエスキース
CCC九州カンパニー BOOKFT 高石佳奈子さんがおすすめ
ここにキュン♡ 野暮ったくてもダサくても、それが私たちの恋。
赤と青だけで描かれた「エスキース」(下絵)にまつわる5つの連作短編集。
第一章の「金魚とカワセミ」に描かれる、メルボルンで出会った2人の期限付き恋愛から始まる物語は、少しずつ重なりながらエピローグへ向かいます。何事も始まれば終わる。でも終わりから何かが始まることもある。5つの物語を読み終えた時、散りばめられた仕掛けに最初からもう一度読み直したくなること必至の作品です。
赤と青とエスキース
作家名:青山美智子
出版社:PHP研究所