テレビで縄文時代の話をやってて、見るともなしに見ていたら家から近い春日市にある「奴国(なこく)の丘歴史博物館」という施設が紹介されていたので少し興味が湧きました。ネットで調べると入館無料です。天気の良い昼下がり、自転車で行ってみることにしました。
自転車といえば、ある日走らせていたら急にペダルが回せなくなってふと足元をみると、ほどけた靴ひもが回転の支点になる部分にくるくるとからみついていました。あわてて止まりましたが、バランスを失い左側に倒れこみました。あぶないアブナイ。みなさんも靴ひもには注意せんといかんですよ。たまたま誰もいない場所だったので良かったですが、車が通ってたりしたら交通事故に遭うところでしたわ。
定年退職してからあまり外食しない私ですが、きょうは昔時々行ってた近所のめし屋のチャンポンで腹ごしらえしてから目的地に向かいます。ちょいと薄味でしたが美味でした。
ここ↑はその途中、「井尻六つ角」です。かつて通勤時歩いて通ったり、今も自転車や車でちょいちょい通ります。市内の六つ角といえば有名なのはここと「薬院六つ角」でしょうか。三方からの道が交差する構造上なかなか渡れないのが難点です。飲食店などお店の立地にも向いてないというのが定説ですが、この井尻でも薬院でも今やってるお店はかなり長続きしています。良いことです。
珍しく歩道橋に上がってみました。向こう側が北向き、天神方面です。この道を多くの人は「5号線」と呼びますが、ほんとはとっくに「31号線」に変更になってます。以前この近くにあった「トヨタ葬祭」という斎場で、俳優の下川辰平さんのご葬儀が営まれたと聞きました。「太陽にほえろ」の長さん役や「スクールウォーズ」の校長先生役などで活躍されてましたが、晩年は出身地の福岡に帰郷されていたようです。
だいたい何で私がこの変哲もない歩道橋の写真を撮ったかというと、「冬(歌)の女王」こと広瀬香美さんが福岡女学院中学・高校生時代、通学のときこの歩道橋で、色々思い悩んでいたという話が最近ラジオで紹介されていたからです。その話は以前テレビでも見ました。その女学院はここからバスで10分ほどの場所にありますが、地元の人は「ミッション」と言います。私はよそ者、大分人なので、最初なんのことかわからずわかったふりをしていました。ミッションといえば、車の変速機とかインポシブルな命令のことだと思ってました。
上の写真の向こう側の道をまっすぐ行くと、西鉄井尻駅です。
こちら↑を斜め右に進むと、女学院方面。以前はすいすい進む道でしたが、ここ数年時間帯によっては恐ろしく混雑するようになりました。
福岡のまちが発展するのは喜ばしいことですが、急激に人口増えすぎなんじゃないかと思うこともあります。近々ららぽーとまで近くに開業するそうで楽しみにしてますが、あのあたり道が広くないので渋滞激化の心配もしてます。
さてさて、本題からずいぶん脇道にそれまくりましたが、ようやく歴史資料館の近くです。今はごく普通の住宅地ですが、古代「奴国」として日本の中心といっても良い栄え方をしたはずです。有名な金印に彫られている「奴の国」ですからね。
着きました。きれいな建物です。春日市は市民図書館といい、体育館といい公共施設が立派で充実しています。
なんか特別な企画展を開催中のようです。普通期間限定の展示は有料になりそうですが、これも無料とはありがたい。
館内に入ると、とくに受付に係の人が居るわけでもなく勝手に奥まで入って行けるようです。古代人が何やら火を使ってものを作っている有り様の模型が目に入ります。
このブログ、前半寄り道し過ぎて長くなったので、今回は企画展の「はかる」と農機具など昔の道具のことだけ書きます。メインである土器とか石器、甕棺のことは次回にします。
上はぱっと見何かわからんと思いますが、弥生時代の「おもり」で権(けん)といいうそうです。春日市ではその権の発見が相次いだことがあって、全国の注目を集めたことがあったそうです。
にしても、こんな大昔から「計量」があったことに驚きです。人間は緻密な生き物なんですね。
「田植え定規」!
考えてますね。私は田んぼをやるので、今でも使えそうですね。”にわか”百姓なので難しい田植えは専業の方にお願いしてますが、トラクターで耕すとき、うまい具合に効率よく幅を調整するのにいつも苦労してます。来月は耕すので木か竹で手作りして試してみようかと思います。
続いて農具など昔の道具の展示を。これは刈った稲を引っ掛け、こすってもみ殻の付いた米を取り出す器具、要するに脱穀機の超シンプル版ですかね。右にあるのは魚採りに仕掛ける「てぼ」のようです。
これは、「唐箕(とうみ)」と書いてあります。
なんじゃろな?とウィキペディアを見ると、
「臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起こして穀物を 籾殻・玄米・塵などに選別するための農具」とあります。
昔の人はすごいですね。「唐」の字がつくだけあって、中国で発明されたみたいです。
農具というわけではありませんが、みのかさです。時代劇と東海道五十三次の絵くらいでしか見たことありません。
今地上波のテレビで時代劇やんないので、若い人は映像でも見たことないかもしれません。
雁爪(がんづめ)だそうです。田んぼを耕すのに使う器具ですが、これを腰をかがめて人力でやっていたとは。昔のご老人の多くが腰が曲がってしまったわけです。
今私が座ったまま作業できるトラクター、夢んごたる機械だと再認識します。
大型の枡。ははあ、初めてわかりました。簡易な枡の絵を描くときになぜか真ん中の対角線に入った斜めの線。これのことだったんですね。お酒の枡しか見たことなかったので長年謎でした。
こちら、プラスチック製のものなら子どもの頃まだ現物を見ていました。あくまで洗濯機メインでサブ的な洗い物用の位置づけでしたが。子沢山な家が多かった昔、とてつもない分量の衣類をこれで洗っていた。ほんとに辛抱強かったんだと思います。そらおかみさんとか忙しかったでしょう。朝から晩まで。
今や電動のミシンがある家庭は少数派だと思われますが、これは足踏み式ミシン。ハイカラなデザインです。私の子ども時代、多くの家にありました。小学校の家庭科でも使いました。機械を回すのにちょっとしたコツがあるんですが、けっこう得意で宿題のぞうきんを何枚も縫ったことを思い出します。
そういえば、「ミシン」の語源は機械を意味する「マシン」だと習った覚えがあります。アメリカのことを「メリケン」と言ってたみたいなもんでしょう。
さすがに「炭火」のアイロンはその存在すら知りませんでしたなあ。使うの、相当めんどくさそうだし、油断すると大やけどです。
「湯ねこ」だそうです。説明がありません。穴の開いたところに木とかで栓をして湯たんぽのように使うではないかと推測しました。そうだとしたら、金属とどちらが高温長持ちするのか興味深いところです。
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さて、歴史資料館の話、きょうはここまで。企画展「はかる」は、看板にあるとおり3月13日まで開催されてるので、興味の湧いた方は見に行ってみて下さい。昔の天秤ばかりなども展示してあり、かけ算の「九九」にあたる、わり算の暗唱「わり声」の紹介のような意外性にも遭遇できます。
次回は、縄文時代・弥生時代の展示物を紹介します。
その際、近々受ける予定の3回目ワクチン接種(モデルナ)の結果もお伝えしたいと思います。