8月7日にリニューアルした福岡空港国内線旅客ターミナルビル3階・展望デッキエリアに、九州TSUTAYA(福岡市)が運営する「TSUTAYA BOOKSTORE(ツタヤブックストア) 福岡空港」が9月26日、移転リニューアルオープンしました。事前内覧の様子をリポートします。
「TSUTAYA BOOKSTORE 福岡空港」は、2017年に福岡空港国内線旅客ターミナルビル1階にオープン。空港のリニューアルに際し、従来の「BOOK&CAFÉ(ブックアンドカフェ)」の形式から、よりビジネスパーソンに寄り添った「CAFÉ LOUNGE(カフェラウンジ)」のスタイルに変わり3階に移転オープンしました。
店舗手前が書店で、奥にラウンジのスペースがあります。
60席あるラウンジは、30分605円(税込み)で利用できます。ラウンジというだけあって、料金には各種ドリンクやナッツ、スナックといった軽食の料金も含まれています。さらに500円払えばビール(1杯)も味わえます。
空港を利用するビジネスパーソンが有意義に時間を過ごせるように、電源はもちろん、超高速Wi-Fi、オンライン会議用の専用ブースやプリンター、ちょっと席を立ちたい時用のロッカーなどが用意されています。
ラウンジ内では約250冊の雑誌や書籍も読むことができます。滑走路に面して大きな窓ガラスがはめられ、離着陸する飛行機を大迫力で見られるので飛行機ファンはたまらないですね。
書店スペースは、「旅に連れていく本、旅をわくわくさせる本」をテーマに約3万冊が選ばれています。フライト中にアイデアが生まれるようにと、主に置かれているのはビジネス書。持ち運びに便利な文庫本もキリよく読めるように、短編集を多く置いているといいます。
「長期休暇の時期には家族旅行向けに児童書の種類を増やすなど、置ける冊数が決まっているからこそ動向を見ながら選書していきたい」と店長の藤生昌大さんは話します。
入り口付近でイチオシされていたのは、又吉直樹さんが書き下ろしたアンソロジー「Perch(パーチ)」(税込み1,000円)。総ページ数128ページで短編、エッセー、連作掌編、自由律俳句が収録されています。表紙のカラーも5色用意され、それぞれに特性のしおりが付いています。
同作は空港という場所のために書き下ろされた作品で、当初は3月29日にオープンした「羽田空港 蔦谷書店」で販売予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、販売が延期になっていた作品です。現在は「羽田空港 蔦谷書店」のネットショップ以外、実店舗で購入できるのはこの書店だけ。部数限定なので、早めに足を運んでみて。