お菓子作りが苦手な私ですが、息子の「手作りお菓子を友達に渡したい!」という願いを叶えるため、奮起しました。特訓の結果、どうにか形にすることができたのですが、努力は無駄に。その上、私の身に起きた恐ろしい変化をお話します。
「お菓子作りを作りたい!」息子の言葉に奮起
幼稚園年長の息子は、英語教室に通っています。幼稚園の教室を間借りしたレッスンのため、他のメンバーは顔見知り。和気あいあいとしたレッスンで、息子も楽しんでいました。
レッスンはクリスマスなどの行事を大切にし、イベント日には、生徒同士でお菓子交換をします。バレンタインデーには、メンバーから手作りのチョコやマフィンを貰いました。
わが家は市販のお菓子をラッピングして配ったのですが、可愛らしい手作りお菓子を手にした息子は、目をキラキラさせながら私に訴えます。
「ホワイトデーにはお菓子を手作りしたい!」
私は大雑把な性格で、お菓子作りは計量に失敗したりバターを溶かしすぎてしまったり、失敗ばかりですが、「息子の願いを叶えたい!」と、一念発起しました。
苦手なクッキー作りを特訓
まずは、動画サイトで息子と一緒にレシピを検索。
「これが作りたい!」息子が選んだのは、ステンドグラスクッキー。クッキーの中心部にカラフルな飴を溶かし入れたお菓子です。
作り方は、まずクッキー生地を作り、ドーナツ状に真ん中を空けて軽く焼く。焼きあがったら砕いた飴を穴の部分に入れ、再び焼くだけ。
「これなら私にもできるかも…?」さっそく材料を買い、息子と一緒に作ってみましたが…。
テンションの高い息子は、粉を盛大にこぼすわ、砂糖をつまみ食いするわで、手伝っているのか邪魔しているのか。おまけに、久々に取り出した電子秤の数値がおかしいような?
どうにか焼き上がったクッキーは、バター多めのブヨブヨ。それでも息子は、お手伝いできた達成感いっぱいの笑顔で
「美味しいよ!」と食べてくれました。
息子の期待に応えるために頑張ろう!
気合を入れ直し、数日後。秤の電池を入れ直して2度目のクッキーを焼きましたが、やっぱり柔らかい…。サイトで原因を調べると、家庭用オーブンには癖があり、わが家のものは温度が低めかもしれない、とわかりました。
そうして3度目。オーブンの癖を踏まえて作り、ついにクッキーを上手く焼くことができました。
息子は「やったー!」と大喜びです。私も一安心。ラッピング用品も準備しなくちゃ、と心が弾みます。
しかし、世間では新型コロナウイルスが広がっていました。
3月からの幼稚園は、保護者が仕事などで家にいられない場合のみ登園させる「自由登園」に。英語教室も休みになりました。
まさかの展開に
その後、一度も英語教室がないまま卒園を迎えます。メンバーには卒園式で会うけれど、コロナ禍なので手作り品は渡せません。
息子はしょんぼりしながらも、状況を理解し
「残念だね」と呑みこみます。私も「クッキー作りのスキルは身についたし、まあいっか」という気持ちでした。
しかし、身についたのはスキルだけではありません。私のお腹には、見慣れない脂肪が。体重も3キロ増えているではありませんか。
もちろん原因はお菓子です。息子は1回目のクッキー試作で味に飽き、2回目からは、バターや砂糖たっぷりのクッキーを私がドカ食いしました。息子が家にいる時間が増え、一緒におやつも食べていましたし…。
自粛期間中、脂肪を落とすため室内トレーニングに励んだのですが、脂肪はバターと違ってすぐには溶けないのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/芦谷)