転勤族のワンオペ育児 私がスーパーで大号泣した理由

 転勤族だったわが家は、当時赤ちゃんと2歳の息子と一緒の生活。買い物は特に大変な事でした。ある日、レジ待ちで前に並んでいた女性の言葉に私は大号泣。胸の中で眠っていた感情があふれ出し、止まらなくなってしまったのです。

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転勤族のワンオペ育児はつらい

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 わが家は旦那の仕事の関係で転勤族。実家からも遠く、近くに頼れるような人がいない土地で生活をしていました。転勤2年目、長男が2歳の頃に次男を出産。毎日の育児は、私が想像をしていたよりもずっと大変でした。

 そんな育児の中でも、私が特に辛かったのは買い物。産まれて間もない次男は、基本抱っこ。そして長男はお店のカートに乗せるか、手をつなぎながら一緒に歩くのが、私の買い物スタイルでした。

 さらに行きよりも帰りが地獄。重たい荷物を持ちながら、次男は抱っこです。歩き疲れてしまった長男をなんとか励まし、200mほどの道を歩きます。時には寄り道やハプニングもあり、帰り道は近いのに遠いわが家でした。

レジで並んでいると…

 ある日、いつものように息子2人とレジ待ちをしていた時です。私の前に並んでいた女性に
 「あなた、とても偉いわね。私の娘もあなたの子と同じくらいの子どもがいるのだけれど、買い物に行くのも子どもを私に預けて行くのよ」と私達親子を優しく見つめながら褒めてくれました。
 「娘さんに、頼られているのですね」と言ったところで、私の目からは涙があふれて止まらなくなってしまいました。

 話しかけてくれた女性はびっくりした表情をしています。
 「あれ? すみません…」私もどうにかして涙を止めようとしましたが、なかなか止まりません。次々と涙が溢れてきました。

私が泣いた理由

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 なぜ、私は泣いてしまったのか。
 わが家の旦那は、休日には積極的に家事を手伝ってくれる優しい人です。しかし平日は仕事がとても忙しく、基本的にワンオペ育児の状態でした。当時の私は、毎日必死で子育てをしていたのです。

 2人の子どもと一緒の毎日は楽しく感じていました。しかし寝不足や体力不足、そして初めての2人育児の大変さで 思うように物事が進まないこともあり、私の心の中に「誰かに頼りたい」という気持ちがありました。
 でも、周りに頼れるような人がいなかったので、必死で1人頑張っていたのだと思います。

 涙を流しながら心の中で「私も誰か頼れる人がいるなら頼りたい…」という気持ちがぐるぐるしていたのを今でも覚えています。

止まらない涙を止めてくれたのは

 すると長男が
 「ママどうしたの?」と不安そうな顔で覗き込み、カートから必死に手を伸ばして、涙を拭いて頭を撫でてくれました。
  話しかけてくれた人は心配そうにしています。
 「子育て、毎日頑張っているのよね」と50代くらいのレジの女性も、優しく話しかけてくれました。

 その後、息子達をスーパー併設のキッズルームで遊ばせながら、話しかけてくれた女性と子育てや世間話をすることに。話している間に、私の気持ちも落ち着いていきました。そして「私は1人じゃない。息子はいつも私を近くで見てくれている」と気が付くこともできました。

 「今は子育てで1番大変に感じる時だと思うわ。けれど子育てが終わってしまうと、大変な時が1番幸せだったと感じるわ」と女性が言っていました。
 長い人生の中で、息子達と1日中過ごせるのはほんの数年だと思うと、急に息子たちとの毎日が愛おしく感じました。「私は今とても幸せ」と思うだけで気持ちが軽くなりました。

 この日の出来事は、私にとって一生忘れない出来事になりました。

(ファンファン福岡公式ライター / はすゆき)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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