お金がないから葬儀に参加しない? さらに場が凍り付く義両親の一言

 3年前、私の父が長い闘病の末亡くなりました。最期は穏やかに迎えることができ、家族みんなで温かく送り出そうと準備していると、義両親が葬儀に行かないと言い出したのです。さらに、結局参列した葬儀で放った驚きの言葉は今思い出しても腹が立ってきます。

目次

葬儀に来ないという義両親

写真AC

 父は辛い闘病の末に亡くなりました。とても悲しいことですが、お疲れ様と温かく見送ろうと、私と母で葬儀の打ち合わせをしていました。 

 義実家に父が亡くなったと連絡すると、義母からまさかの一言。
 「それはとても残念だったね。これからはお父さんの分もしっかり生きないとね。お葬式は私たちが死んだときにはやらなくていいって思ってるから、そちらにも出席しないのでよろしくね」耳を疑いました。

 まるで「今度のお茶会私たちは参加しないからよろしくね」と言わんばかりの軽いノリです。
 「わかりました」と電話を切ったものの、「やっぱりおかしい」と思い、夫に連絡。

 夫は驚き、義実家に直接話をしに行ってくれましたが
 「すでに死んだ人は、私たちが何しようが全くわからない。だから行く意味は無い。私たちも死んだら、葬式なんて高いお金をだしてやってくれなくていい。立派なお墓もいらない。葬式なんて生きている者の押し付けだ」と言われたそうです。

 それまで「合理的な義両親だな」と思う事はありましたが、ここまでくると合理的でもなんでもありません。母に相談しようとも思いましたが、父の死、葬儀の打ち合わせで心労している母にこれ以上心配をかけたくなく、言い出せずにいました。 
 最終的には、まともな価値観を持った義妹夫婦がなんとか説得し、渋る義両親を葬儀に連れてきてくれました。

周囲が凍り付く言葉を連発する義父

写真AC

 無事に葬儀に来てくれた義両親。当然お香典は包まず、義妹が代理で包んでくれました。話し好きな義両親は、周りの親戚と仲良く談笑。でも「結果的には良かった」と一安心していると…
 「○○(私の父)さんはなんで亡くなったの? なぜ僕が紹介したA先生のところに行かなかったの? だから十分な医療も受けられず死んだんだよ」と義父が悪気もなく淡々と言ったのです。

 場が凍り付きました。
 私は、母を傷つけないよう何か言わなきゃと思いましたが、言葉が出ません。
夫が
 「何言ってんだよ。どの医者が見たって同じに決まってんだろ」と言いますが、理論的な義父は
 「じゃぁその病院には○○の医療器具はあるのか? 最先端医療は? やっていないだろう。あるのはA先生のとこだけだからな」と、食い下がりません。
 そのタイミングで葬儀場から収骨の案内があり、話は終了になりました。ほっとした瞬間でした。

価値観が合わなさすぎる義両親

 義両親ともに、地位の高い仕事についているのですが、にもかかわらず的外れな事を言います。悪気が無いのはわかっているので、私に関することであれば適当にあしらうようにしています。

 ただ母を傷つけるようなことを言われると、どうしても許せなくなります。幸い、人間性が素晴らしい義妹が毎回フォローしてくれるので、何とか我慢できていますが、周りの友人に話すと
 「私だったら縁切るレベルだわ」などと言われるので、やはりおかしい義両親だと思います。

 とはいえ、ずっと一緒に付き合っていかなければいけない相手。心の距離を置いて付き合うことが重要だと思っています。
 同じような義両親を持つ方は、スルーする心を持つこと、言われたことを真に受けて考えすぎないことが大切だと思います。そうしないと自分の身が持ちませんからね!

(ファンファン福岡公式ライター / Miko)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次