対馬博物館オープン記念! 歴史ロマンと自然を体感「つしま旅」前編

 福岡市から飛行機であっという間の約35分! 日本で3番目に大きな離島、長崎県の対馬へファンファン福岡が出掛けてきました。韓国までわずか約50㎞という近さで、国境の島ならではの独自の歴史や文化が育まれた地。島の約9割を占める山地には原生林が残る場所もあり、日本ではここでしか見られない大陸系生物や固有種が生きる自然の宝庫でもあります。4月30日(土)には待望の「対馬博物館」が開館するとあって、注目の春の旅行地なのです。

 前編では対馬の歴史ロマンを感じるスポット、中編は体験やお土産ショップ、後編はグルメを紹介します。お楽しみに。

目次

<歴史体感>思わず引き込まれる映像 「対馬博物館」が4月30日(土)オープン 

対馬市厳原町に誕生。コンセプトは「対馬を伝え、交わりを生み、つないでいく」
画像提供:対馬博物館

 古代から現代まで、朝鮮半島をはじめとするアジアの諸地域や日本本土との交流が活発だった対馬。「対馬博物館」では、その歴史や文化を伝える展示が展開されます。4月30日(土)のオープンを前に、着々と準備が進んでいました。

館内イメージ 画像提供:対馬博物館

 「外観の大屋根は、対馬の風景との調和を意識し、内部は対馬宗家の資料倉庫『御文庫(おぶんこ)』をモチーフとした構造で、博物館が担う大切な役割を象徴しています」と学芸員主任の小栗栖まり子さん。「館内には島内の出土品や朝鮮との交易がうかがえる資料といった文化財を展示。福岡や(韓国の)釜山との関係性を知ることができる資料にも、ぜひ注目してください」と話します。

「アニメーションや写真で対馬の歴史を紹介しています」と小栗栖まり子さん

 随所に映像が効果的に使われていて、楽しみながら理解できる工夫が凝らされています。島の自然を紹介する自然史の紹介もあり、そちらも楽しみです。

館内イメージ 画像提供:対馬博物館
「近世展示室」内の様子 写真提供:対馬市博物館

対馬博物館
<平常展示>一般550円、高校・大学生330円、小・中学生220円
<開館時間>9:30~17:00(入館16:30まで)
住所:対馬市厳原町今屋敷668-2
☎:0920-53-5100
https://tsushimamuseum.jp/

<歴史体感>対馬藩の役割は偉大だった! 中世から続く外交努力

博物館から徒歩約5分の場所にあります

 室町から江戸時代にかけて、朝鮮国が日本に派遣した外交使節団「朝鮮通信使」。2017年には日本と韓国に残る「朝鮮通信使に関する記録」(111件333点)が、ユネスコの「世界の記憶」に登録されています。「対馬朝鮮通信使歴史館」には、これら資料や通信使の歴史、対馬藩の役割などが詳しく紹介されています。

通信使が乗っていた船を再現した模型が目を引きます
写真提供:対馬朝鮮通信使歴史館

 特に江戸時代の豪華な一行の絵図や日本各地でのもてなしの資料には興味深く、両国の当時の風俗や相互理解の様子が伝わってきます。玄関口としての対馬藩の尽力ぶりを想像すると、本当に大変だったのだろうなと考えさせられます。

興味深い通信使の資料が数多く展示されています
写真提供:対馬朝鮮通信使歴史館

 資料がそろう図書コーナーや衣装展示などもあります。
 衣装体験コーナーは新型コロナウイルスの影響で休止中です。

 資料がそろう図書コーナーや衣装展示なども
写真提供:対馬朝鮮通信使歴史館

 対馬博物館と一緒に、ぜひとも足を運びたい場所ですね。

■対馬朝鮮通信使歴史館
<入館>一般・大学生220円、小中高生110円
<開館時間>9:30~17:00(入館16:30まで)
住所:対馬市厳原町国分1430
電話:0920-52-0101
https://www.t-ctm.jp/

<絶景体感>海に立つ鳥居が印象的竜宮伝説を伝える古

 対馬空港から車で約40分。浅宮湾の入江で彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祭る海宮で、古くから竜宮伝説が伝えられている神社です。

満潮時の様子 鳥居は海中にあります 写真提供:和多都美神社

 本殿正面に立つ5つの鳥居のうち2つは海中にあり、干潮時と満潮時でその姿の印象は大きく変わります。海にたつ鳥居の姿を撮影に訪れる人も多いといいます。※一番海側にある鳥居は2020年9月の台風で倒壊し、その後再建されました。

訪れたのは干潮時。海の中の鳥居に歩いて行けました

 社の裏には遊歩道もあるので森林の空気を吸い込みながらリラックスタイムを過ごすのもいいですね。

社の奥には森の静謐さを味わえる遊歩道も

和多都美神社
<拝観時間>9:00~17:00
住所:対馬市豊玉町仁位和宮55

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