名物居酒屋2階の「屋台で作るスイーツ」【かじしかのスイーツ】

 福岡市・天神エリアで愛されていた屋台「かじしか」が、博多区奈良屋町に店舗を構え話題になったのが2017年。個室として利用していた2階を改装し、スイーツ専門店「かじしかのスイーツ」を9月12日にオープンしました。「屋台で作るスイーツ」がコンセプトと聞き、早速訪ねてみました。

出典:https://fanfunfukuoka.aumo.jp
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 階段を上がると、なんと部屋の中に屋台がどーん。まずはそのインパクトに驚かされます。  「使っていた屋台をきれいに磨き、鉄板を敷いて調理台として改造しました。面白いでしょう?」とふんわりと優しい笑顔で迎えてくれるのは、パティシエールの衛藤静香さんです。

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 須崎かじしかは、娘の下村和代さんが大将、父の克彦さんが小大将として店を切り盛りし、常に斬新なメニューを提供してきました。「でも、コロナ禍で店周辺の人の流れもがらりと変わり、果たしてこのままでいいのか、何か新しいことを考えて町に人を呼び込みたい、という思いの大将と小大将が“スイーツ店で昼の奈良屋町を盛り上げよう”と、このリニューアルに至りました」と衛藤さんは話します。  「おいしいだけではなく、客に驚きを届けるものを」という小大将の思いを形にするため、試作を繰り返し、メニューの柱になる「プリン」と「パンケーキ」が完成しました。

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 衛藤さんのおすすめは「プリンアラモードプレミアム」(1,980円税込み・果物の種類、仕入れ価格により変動)。なんとこの写真のプリンとフルーツ盛りの2皿で1つのメニューというボリューム感と「映え」すぎる見た目はインパクト十分です。  「お客さまの驚きや笑顔に元気をいただいています。SNSにアップされるのを私たちも楽しみに拝見しているので、遠慮なく撮影して楽しんでくださいね」と衛藤さん。

 見栄えだけでなく、味ももちろんこだわっていて、昔ながらの硬めのプリンは、小大将が惚れ込んだ岡山県の「和卵」というブランド卵を使用。黄身が濃く、風味豊かでプリンのおいしさをワンランクアップさせるといいます。  フルーツ盛りは、メロンやスイカなど器が仕入れによって変わるので、その時々のお楽しみ。カットフルーツは食べるのがもったいないくらいの細やかなかわいい作りです。秋はモンブラン、冬はイチゴなど季節で変わっていく中身にも注目を。

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 「屋台の鉄板で作るパンケーキ」もぜひ味わってほしい自慢のメニュー。「パンケーキサンド・チョコバナナ」(825円)は、ミルク風味を強く出すことと、鉄板で焼いてふっくら感を保つことを重視しているとか。鉄板に銅製のカバーをかぶせて蒸し焼きにし、ふわふわのパンケーキに仕上げています。

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 直径8cmほどの2枚のパンケーキに、蜂蜜を加えたほんのり甘いホイップクリーム、完熟バナナ1本分、そしてチョコソースをたっぷり挟んで完成です。

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 「2人連れの女性客がプリンアラモードプレミアムとパンケーキをシェアして食べるのに、ちょうどいいサイズ感にしています。場所柄か男性の1人客も多く、みなさん『かわいい店には1人で入りにくいけど、ここなら』と、うれしそうに食べている姿も新しい発見です」と衛藤さんは笑います。

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 甘さ控えめ、生のレモンの風味が爽やかな「イタリアンソーダ(ブルー)」(440円)はテークアウトも可能。かわいくて粋な店のロゴマークは、衛藤さんの友人であり福岡で活躍するイラストレーターひじきさんの作品です。

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 客席は大きなテーブルに6人相席のみ。感染症対策のためパーテーションで仕切られています。予約は受け付けておらず、午後1~2時前後が客が途切れる狙い目といいます。  衛藤さん1人で調理と接客をしているので、待つ時間もゆっくり楽しむ気持ちで屋台のスイーツを堪能してください。

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かじしかのスイーツ

住所:福岡市博多区奈良屋町5-14 須崎屋台かじしか2階 電話:なし 営業:12:00~L.O.16:30 月曜休 インスタグラム:@kajishika_sweets

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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