福岡市中央区の西公園内にあり、全国のハンバーガー愛好家にもその名を知られる「今屋のハンバーガー」。ハンバーガーといいながら、あの丸いバンズではなく、長いホットドッグ用のパンにパティやソーセージを挟む独自のスタイルが特徴です。
その「今屋のハンバーガー」と同じ味とスタイルを提供してくれる店「西公園BURGER DOG(バーガードッグ)薬院×今屋のハンバーガー」が、同区渡辺通りの三角市場に9月28日にオープンしたと聞きつけ、早速行ってきました。
西鉄薬院駅と渡辺通り1丁目交差点のちょうど中間ほどの地点にある「因幡うどん」から天神方向に向かうと、香ばしいパンの焼ける匂いが漂ってきます。「西公園バーガードッグ薬院×今屋のハンバーガー」は、もともとこの場所でバーを経営していた畑井一寛さんが店長を務めています。
「3月頃から新型コロナの影響で、バーという業態を続けるのが難しくなりました。次の手を考えていた時、ふと小さな頃に食べた西公園のハンバーガーの味を思い出したんです。あの味なら自信を持ってやっていけると決意し、今屋のオーナーに弟子入りしました」と畑井さんは話します。
ボリュームはハンバーガー、パンはホットドッグ用なので、まさに「バーガードッグ」。もちろん本店と同じく、唐人ベーカリーに特別に注文したパンを使っているそうです。毎日手作りするふわふわのハンバーグと濃厚ソース、1個でお腹いっぱいになるサイズ。満足感が半端ない大きさです。
さて、どれにしようか迷います。メニューは9種類。追加のトッピングも選べます。
同店はテークアウト専門店。この日は購入した後に、近くの公園のベンチでできたてアツアツをいただきました。
まずは「フランクエッグ」(600円税込み)。パツン! と弾けるようなハリのある大きなソーセージと卵がサンドされ、野菜やソースの風味がおいしさを際だたせています。
もう一つは「トマトハンバーガー」(500円)。シンプルな「ハンバーガー」(400円)にトマトを加えた品で、ふわふわジューシーなパティとトマトの酸味は女性向け。どちらも甲乙つけがたいおいしさでした。
今屋のハンバーガーの味をつなぐ畑井さんの志を応援したいという気持ちと、あの味がこんな街中で食べられる喜びで、毎週通ってしまいそうです。
畑井さん一人で調理や接客を行っているので、事前に電話注文して訪れるのがベター。何度も食べたくなるおいしさを、さっそくテークアウトしませんか。
西公園BURGER DOG 薬院×今屋のハンバーガー
住所:福岡市中央区渡辺通り2-3-32(三角市場) 電話:092-731-1114 営業:11:00~15:00/16:00~20:00 無休 インスタグラム:@ n.burgerdog