犬の管理栄養士・村田幸音です。自分で食事を選べない犬たちが健康で元気に暮らしてゆけるように、犬ごはんのアドバイスや飼い主さんが気軽につくれる簡単なレシピをご紹介しています。
春になってあたたかい日が増えてきました。ポカポカの日差しに包まれながら、愛犬とピクニックも楽しそうですね。今回はお弁当にもぴったりなわんこメニューをご紹介します。
「ワン・バーグ」の作り方
今日のレシピは、わんこはみんな大好き! お肉たっぷりの「ワン・バーグ」です。水分がでないので、ピクニックランチやお弁当にもできますよ。
【材料】
・ 合い挽き肉 ……150g
・ ミックスベジタブル ……30g
・パン粉 ……大さじ1
・オリーブオイル……(適量)
【作り方】
(1)ボウルに材料をすべて入れ、よくこねる
(2)軽く叩いて空気を抜きながら、食べやすい大きさに成型する
(3)熱したフライパンにオリーブオイルをごく少量なじませ、成型したお肉を中火で焼き色がつくまで焼く
(4)焼き色がついたらひっくり返し、蓋をして弱火で蒸し焼きにする
竹串などを刺し、肉汁が透明になっていればできあがり!
※ミックスベジタブルは、ダマネギなど犬が食べてはいけない食材が入っていないものを選びましょう。
※フッ素樹脂加工のフライパンを使って、オリーブオイルなしで焼いてもOKです。
油はカロリーが高いためごく少量で。目安は中型〜大型犬で大さじ1杯まで、小型犬の場合は小さじ1杯程度です。
「ワン・バーグ」のポイント!
愛犬の体に合わせて、ワン・バーグの大きさは調整してください。一口サイズにしてもよし、大きく作って与える前に崩してあげてもいいですね。うずらを入れれば、スコッチエッグハンバーグにもなります。
今回のレシピは、使用するお肉を変えてもOK。また、パン粉をおからや水切りした豆腐に変えれば、ヘルシーにかさ増しできるのでダイエット中の愛犬にもおすすめです。
【肉の種類別】栄養効果と与える時の注意点
犬はもともと肉食のため、肉は与えても問題のない食材です。ただし、特定の種類の肉にアレルギーを持っている犬もいるため、はじめて与える時はごく少量にして様子をみてあげるようにしてください。
また、同じ種類のタンパク質だけを食べ続けるとアレルギーが出る可能性もあります。なるべく、いろいろな種類のお肉をあげるようにしましょう。
豚肉の栄養価
豚肉にはタンパク質をはじめ、ビタミンB1やビタミンB6、ナイアシンが多く含まれており、犬の体をつくる上でもおすすめの食材といえます。
ただし豚肉の脂身には注意が必要です。細胞膜やホルモンをつくる大切な栄養素ですが、脂肪分が多く高カロリー。食べすぎると肥満の元になるため、ヒレ肉など赤身部分にするか、脂身は切り落として使いましょう。
牛肉の栄養価
牛肉に含まれるタンパク質や鉄分、ビタミンB群などが多く含まれているため、必要な栄養素がしっかりと摂れるおすすめの食材です。牛肉の味や香りを好む犬も多く、食欲が落ちた時は活躍する食材でしょう。
一方、気をつけたいのは犬のアレルギー反応がでる食材の中でも、牛肉は報告の多い食材だということです。ドッグフードの原材料としても使われているので、食べたあとに皮膚が赤くなったり、痒がったりした場合は、動物病院でアレルギー検査を受けるとよいでしょう。
鶏肉の栄養価
豚肉や牛肉に比べて低脂肪低カロリーの鶏肉は、子犬やシニア犬、ダイエット中の犬にもおすすめの食材です。
また、鶏肉は骨を取り除いて与えましょう。加熱処理した骨は砕けやすく、縦にさけた場合に胃や腸を傷つける可能性があります。
愛犬とピクニックランチを
散歩やピクニックが心地よい季節です。のんびりと風を感じながら食べるごはんが美味しいのは、犬たちも同じ。春風の匂いに包まれて、一緒にのんびりピクニックランチを楽しみましょう。
(ファンファン福岡公式ライター/村田幸音)