このコーナーでは、ワインバー・ラタフィア(福岡市中央区)のオーナーソムリエであり、日本ソムリエ協会福岡支部 支部長の吉村智美さんに聞いた、ワインに関する夜話をお届けします。今回のテーマは「アルメニアのワイン」です。
目次
郷土料理との相性も良いる赤ワイン
ノアの箱舟がたどり着いたといわれる、アララット山麓の標高1100~1700mは、空気の澄んだ高地で、美しいブドウ畑が広がっていました。近くには、「アレニ-1」という洞窟があり、そこは6100年前のワイン醸造所跡が見つかった場所です。
私が訪問したのは、洞窟近くの「ゾラ・ワインズ」です。イタリアで成功を収めたゾラ夫妻が、祖国アルメニアで開いたモダンなワイナリーで、「アレニ・ノワール」という品種の黒ブドウを使ってワインが造られています。
カラシ(アンフォラ)を使用し、伝統的な方法で造られる赤ワインは、ブラックチェリーやカシスなどの果実味豊かで、濃厚な味わいの中にエレガントさを感じます。野菜やナッツ、若干のスパイスが使われていて、郷土料理との相性も良いです。
ソムリエ プロフィール
吉村 智美
ワインバー・ラタフィア オーナーソムリエ 日本ソムリエ協会福岡支部 支部長 アンスティチュ・フランセ九州 ワイン講師
ラタフィア
住所 福岡市中央区薬院2-4-39 1階
電話 092-732-9702
営業 19:00~24:00 火曜休