つらい花粉症を乗り切ろう!【もりや耳鼻咽喉科】

つらい花粉症に悩まされている人も多いのではないでしょうか。投薬や免疫療法に加え、重症患者向け注射剤も保険適用になります。花粉症について、もりや耳鼻咽喉科の守谷啓司先生にうかがいました。

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【耳鼻咽喉科専門医】もりや耳鼻咽喉科 守谷啓司先生

 福岡県出身。山口大学医学部卒業。同医学部附属病院、JA山口厚生連長門総合病院耳鼻咽喉科、国立小倉病院耳鼻咽喉科医長などを経て、1998年「もりや耳鼻咽喉科」を開業。来院が困難な方への往診も積極的に行っている。

小児から高齢者まで 幅広い世代で発症

 以前は花粉症は「大人がなるもの」と思われていましたが、今は発症が低年齢化しています。

 花粉症とは、花粉は鼻粘膜でアレルギー反応を起こし、その刺激でくしゃみや鼻水、鼻づまりが起こる疾患で、他にも目のかゆみや口の渇き、咽の違和感などがあらわれます。そんな花粉症患者にとって、花粉を体内・屋内に入れない事が症状を抑えるための基本ですが、コロナ禍により屋内の換気が推奨され、環境の変化にとまどっておられる方も多いようです。

 換気後は床の掃除をすることで、床に落ちた花粉を再び舞い上がらせないようにしたり、空気清浄機を使用することも有効です。

 近年、懸念されているのは花粉症発症の低年齢化です。発症の原因は環境や遺伝性などさまざまですが、アトピーや喘息など何らかの史観を持つ子どもは、花粉症の陽性率も高いという調査結果もあります。大人が注意して観察してあげることが大切で、気になる時は医療機関へ相談しましょう。

投薬の他に注射や手術も

 花粉症の三大症状「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」の、どの症状に困っているかは人それぞれです。たくさんある薬剤の中から一番効果的なものを選択する為にも、医師と十分に相談の上、処方してもらうのが良いでしょう。花粉飛散予測日から、または症状が少しでも現れた時から治療を開始することが大切です。

 のみ薬・点鼻点眼薬以外の治療としては、アレルギーの根本治療を目指す「舌下免疫療法」があります。スギ花粉やダニのアレルゲンに対して数年かけて根気よく免疫を獲得していく治療法です。
 鼻の粘膜をレーザーやサージトロンで焼く鼻粘膜焼灼術は、粘膜でのアレルギー反応を起こしにくくします。

 また、2020年に解禁された「抗Ige抗体オマリズマブ」という抗体製剤による治療は、スギ花粉症の重症患者に対して高い治療効果が認められています。皮下注射を1シーズン数回行うもので、既存治療で効果不十分な方には朗報です。

セルフチェック ~花粉症から身を守る生活習慣リスト~

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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