簿記2級試験と簿記3級試験の受験経験者に聞いてみた! 受験理由と簿記検定のメリットとは?

簿記2級試験と簿記3級試験の受験者に受験した理由は何か、簿記の資格を取ってよかったことについて聞いてみました! 今後、簿記検定の受験を目指している人、試験の受験を控えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

アンケート概要と回答者

情報:資格取得に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月6日〜19日(14日間)
人数(男性・女性):20代〜60代の男女265人(男性82人、女性183人)
※人数比は以下を参照
今回、回答した簿記試験の受験経験者数は41人

簿記検定の受験者

出典:イエゴト調査隊

簿記検定の受験者の年齢

出典:イエゴト調査隊

簿記とは

種類
日商簿記検定(日本商工会議所)
全経簿記検定(社団法人全国経理教育協会)
全商簿記検定(財団法人全国商業高等学校協会)

年間試験回数
日商簿記検定2級まで:年3回
日商簿記検定1級:年2回
全経簿記検定:令和4年度4回実施予定
全商簿記検定:年平均2回

簿記検定の種類は?

日商簿記検定は日本商工会議所が主催する簿記検定。試験日程は日商簿記検定2級までが年3回、1級からは年2回になります。全経簿記検定は社団法人全国経理教育協会が主催する簿記検定資格で、令和4年度では4回実施予定です。全商簿記検定は財団法人全国商業高等学校協会が主催しており、主に商業高校など、高校生を対象としている簿記検定になります。全商簿記検定は例年平均2回程度開催しています。

日商簿記は3つの中でも一番知名度があるといわれている

今回取り上げた簿記検定の中で一番知名度があり、企業が意識しているといわれているのが日商簿記です。また、3種類の簿記検定の中で、難易度も比較的高めに設定されています。特に日商簿記1級取得者は税理士試験の受験資格があたえられるので、受験者数も比較的多いのも特徴。一般的に就職活動等でアピールできるのは3級以上と言われているので、就活などで簿記検定を使いたいという人は3級以上の取得を目指しましょう。

全商簿記は高校生が受ける

全商簿記は主に商業高校や高校の商業科の学生、専門学校生が受験する簿記検定。全商簿記1級取得が大学の推薦入試合格の前提条件とする大学や短大もあります。また、センター試験でも簿記は科目として設けられているので、大学・短大入試で簿記検定を使いたいという人は1級の取得を目指しましょう。

全経簿記は全商簿記以上日商簿記以下の難易度といわれている

全経簿記は社団法人全国経理教育協会が主催する簿記検定で、全商簿記以上・日商簿記以下の難易度といわれています。また、全経簿記検定のなかでも上級に合格すると税理士試験の受験資格が得られます。これは日商簿記1級の合格得点と同じですので、将来的に税理士を目指したいという人で就活にあまり使わないという人にはおすすめの検定です。

簿記の試験を受けたきっかけは?

簿記の試験を受けるきっかけは何だったのでしょうか? 同じような境遇の人はぜひ参考にしてみてください。

  • 「元々事務職で働いており、経理補助などをする機会があったため、興味があり、経理の仕事を知りたいと思ったため、基礎知識を知るために取得しようと思った。通学は仕事と両立するのは残業などで難しいため、時間を問わないオンライン講座での勉強にした」(30代女性)
  • 「会社から資格手当が出るため。レベル的にオンラインの勉強を少しで十分だと思ったから」(30代女性)
  • 「再就職を考えていて取得しようと思いました。またコロナ禍だからこそ、よく自宅にいた為に勉強する時間があったから」(40代女性)
  • 「13年位前は飲食店の接客業をしていましたが、士業系の資格が取れるようになればと思いました。仕事柄決まった休みは取りづらかったので、いつでも始められる母校の通信講座にしました」(30代女性)
  • 「体力的に自信がなく、事務仕事を検討していた際に、学生の頃授業で習っていた簿記の資格を取ることにしました。最終的には税理士を目指す予定でした」(40代男性)

専門的な知識を活かしたい、就職活動・転職活動での利用が多い

簿記検定を取得すると、経理会計に関しての専門知識があることをアピールできます。そのため、会社内でのポジションチェンジや転職活動、就職活動での利用を目的として受験する人が多い印象でした。また、自分自身の体の弱さや社会情勢の不安定さから士業系の資格を取りたいという人もいました。

簿記の試験を受けてよかったことは?

簿記の試験を受験した結果として、よかったことを答えてもらいました。

  • 「転職を考えて取得した資格ですが、現在の会社で経理に異動になり知識が生かせました」(30代男性)
  • 「書類審査が通りやすくなった」(40代男性)
  • 「2級取得後、昇格してもらえました」(40代男性)
  • 「30歳を過ぎていたのですが未経験で経理の仕事に転職できました」(40代男性)
  • 「子育て中の仕事探しは、時間の制約や休みの取りやすさなど、応募できる仕事は限られてくるが、その中でも簿記の資格があることで応募の選択肢は広がったと思う。また、年齢的にも体力が必要な立ち仕事はさけたく、デスクワークの仕事に応募しやすくなった」(30代女性)

書類選考の通過率が上がった・昇給したという声も

実際に簿記検定を受けてよかったこととして、就職活動や転職活動での書類選考が通りやすくなったことや、会社でのポジションや給料が変わったという人がいました。会計経理はどこの会社でも必要とされる領域のため、簿記検定は就活・転職活動や昇給・人事に関してアピール力が大いにあると言えるでしょう。

まとめ

今回は簿記検定(2級・3級)の資格取得に関してアンケートを実施。就活や転職活動、社内での待遇アップを目的に受験する人が多い印象。また、社会情勢の不安や持病の関係で士業系の資格が欲しいという理由の人もいました。取得後によかったこととして書類選考が通りやすくなったことや、社内での待遇などの改善があったという人もいました。今後簿記の資格の取得を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

料理、掃除、買い物、子育てなどなど、家の中には様々な「イエゴト(=家事)」があります。そんな様々な「イエゴト」を、【ファンファン福岡イエゴト調査隊】メンバーが調査していきます!

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