普段使いの乗り物として、たくさんの人が利用している自転車。道路交通法上はれっきとした「車両」です。全国的に自転車利用者が加害者となる高額賠償事例が発生するなど、最近の自転車を取り巻く状況の変化に対応するため、福岡県では自転車条例(※)により自転車利用者等の自転車損害賠償保険等(自転車保険)への加入が義務化されています!
※福岡県自転車の安全で適正な利用の促進及び活用の推進に関する条例
あなたも加害者になるおそれが… 全国で起きた高額賠償事例
自転車は道路交通法上「車両」です。事故を起こせば死亡事故でなくとも、多額の賠償金を請求されるケースもあります。自転車を利用する場合は、交通事故の加害者になる可能性があることを常に自覚しましょう! ここでは、全国で自転車利用者が加害者となった高額賠償事例を紹介します。
事例1 賠償金額:9,521万円(意識不明)
男子小学生が夜間、自転車で帰宅途中に歩行者の女性と正面衝突。事故発生時、自転車はライトをつけていましたが、前方不注意の状態で、歩道と車道の区別のない坂道を時速20~30kmで下っていたため、直前まで被害者に気付かずにぶつかってしまいました。
その結果、女性は頭蓋骨骨折などの障害を負い、意識が戻らない状態となりました。(神戸地方裁判所2013年7月4日判決)
事例2 賠償金額:9,266万円(言語機能の喪失)
男子高校生が昼間、自転車で車道を斜めに横断しているとき、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員と衝突。男性会社員に重大な障がい(言語機能の喪失など)が残りました。(東京地方裁判所2008年6月5日判決)
事例3 賠償金額1,706万円(骨折)
女性が自転車で走行中、路地から歩いてきた女性と衝突。歩行中の女性が骨折しました。(さいたま地方裁判所2011年11月18日判決)
自転車保険には必ず加入しましょう
福岡県では「自転車条例」により、自転車保険への加入を義務化しています。気を付けていても事故は起こります。被害者はもとよりあなた自身を守るため、自転車保険に必ず加入しましょう!
自転車保険加入義務化の対象
・自転車を利用する人(子どもが利用する場合はその保護者)
・従業員に自転車を利用させる事業者
・自転車貸付業者(県への届け出義務があります)
自転車保険の加入方法について
1.福岡県のホームページから
福岡県のホームぺージで、自転車保険取扱事業者を案内しています。事業者によってはホームページからそのまま申し込みができるものもあるので、いますぐご確認を
2.コンビニエンスストア
コンビニエンスストアのキオスク端末(マルチコピー機)からも自転車保険に加入できます。24時間365日申し込めるので、思いたったらぜひ、加入手続きを。
3.加入済の保険商品から
加入している火災保険や自転車保険などの付帯で自転車保険を追加できる場合もあるので、保険会社にご確認を。
お問い合わせ
福岡県生活安全課
TEL:092-643-3167