わが家は転勤族。新しい土地に引っ越し、1年経ったころ、公園で仲良くなったママ友からお花見に誘ってもらいました。ママ友との初めてのお花見だったので、ウキウキで出かけたのですが、思い描いていた楽しいお花見とはちょっぴり違う展開に…。
ママ友から、お花見のお誘い
当時、息子は3歳、娘は1歳。毎日のようにお気に入りの公園へ通っていました。そこで仲良くなったのは、息子と同じ3歳の娘さんを連れて、遊びにきていたママ。年齢も30代後半で私と同世代くらい、ほどよくカジュアルなおしゃれスタイルが好印象でした。
最初は挨拶をする程度でしたが、会話の流れで同じ出身地ということが判明し、意気投合! LINEを交換することになりました。
息子の幼稚園入園が目前にせまった4月のある夜、ママ友から
「明日、○○公園でお花見がてら、一緒にお昼ごはんたべない?」というLINEがきました。
実はLINEを交換したものの、約束をしなくても週に2回は公園で会っていたので、実際に遊ぶ約束をしたことがありませんでした。嬉しいお誘いだったので
「ぜひぜひ!」と、すぐに返事。待ち合わせは午前10時、お昼ごはんは
「手抜きしよう!」ということで、適当に買って集合することに決定したのでした。
お昼ごはんを調達し、いざ公園へ
気持ちよく晴れた、お花見当日。
朝起きた息子に、お花見の約束を伝えるとテンションMAX! 早く出かけたくて、いつもは進まない朝の準備も、サクサクとスムーズでした。
お昼ごはんは手抜きしようということだったので、公園に行く途中のコンビニで買うことに。息子が選んだのは、とても甘そうな菓子パン。
普段なら
「甘いパンはダメー!」と言ってしまいますが、お友達との楽しいお花見なので
「今日だけね!」ということで、息子が選んだ菓子パンを購入し、いざ公園へ。
思いがけないマウンティング!
公園でママ友と合流し、まずはお腹を空かせるためにも、子どもたちを遊ばせることにしました。たくさん遊んだ後は、楽しみにしていたお昼ごはんを食べることに。
レジャーシートを敷き
「さぁ、食べよう!」とママ友が取り出したのは、なんとおしゃれで可愛い手作り弁当! 思わず目が点になった私は、心の中で「手抜きしようって言ったよね!?」とつっこみましたが、口には出せず…。
手作り弁当との格差に、思わず菓子パンを隠したくなりましたが、今更どうすることもできません。わが家は、正真正銘の手抜きごはんである菓子パンを食べ始めました。
ママ友は
「たまたま材料があったから!」と、爽やかな笑顔で言っていましたが、お弁当の仕上がりは、たまたまあった材料では作れないレベル。さっきまで楽しい気分だったのに、ママ友にマウントを取られた気分で、なんだか複雑な気持ちになりました。
「私もお弁当を作ればよかった…」と、モヤモヤした気持ちを抱えながら、ふと横を見ると、普段買ってもらえない甘い菓子パンを、幸せそうに口いっぱい頬張り
「うまー!!!」と喜びの声を上げる息子。
思わず笑ってしまうほど幸せそうな顔をしていた息子のおかげで、私は「まぁいっか!」と平常心を取り戻すことができ、その後はみんなで楽しく過ごして解散。ママ友との初めてのお花見は、楽しさ半分・ほろ苦さ半分の思い出になりました。
その後、わが家は引っ越しをし、今は違う場所に住んでいますが、そのママ友とは今でも連絡を取り合っています。今となっては、花見マウント事件もいい思い出となり、笑い話として話せるようになりました!
(ファンファン福岡公式ライター / natsu.0703)