不妊治療中 センシティブな発言連発の同僚 その真意とは?

 不妊治療中、職場で仲のいい同僚が妊娠。事情を知らないとはいえ「赤ちゃんの性別、男で残念~」などとセンシティブな発言を繰り返され、傷ついてしまいました。

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同僚のひとこと

写真AC

 職場でいつも休憩時間が同じになり、一緒にご飯を食べる女性が2人いました。1人は少しギャルっぽい妊婦さん、もう1人は2人の男の子を育てるママさんです。

 ある日の昼食中、妊婦さんが
 「検診で、赤ちゃんの性別が分かった」と言い出しました。
 
 「どっちでした?」と聞くと、キツイ目つきで
 「それ聞いちゃいます?」と意味深な一言。そっちが切り出してきたんでしょ… と思いつつ
 「教えて~」と愛想笑いしました。

 「実は男だったんですよ! すごく残念!!」と妊婦さん。男の子が苦手で女の子を望んでいたそうなのです。一瞬私は固まってしまいました。そのとき、私は同僚に話していませんでしたが不妊治療中。そんな私からしたら、来てくれた赤ちゃんの性別に文句を言うなんてとても贅沢に思えたのです。

 「赤ちゃん来てくれたならどっちでもいいじゃん…」と内心深く傷つきました。ちらりと横を見ると、男の子ママさんも固まっています。「男の子が嫌」と言われて、どう思ったか… と私もはらはら。

 しかしそこは大人の余裕。優しい笑みで
 「男の子だって、可愛いよ~!」と返していました。
 「そうですか~?」と不満気な妊婦さん。

 なかなか赤ちゃんに恵まれず、時間とお金ばかりが削られ、不妊治療が辛くなってきていた私は「せっかく授かったのに… なにが不満なの?」ともやもやしました。

赤ちゃんが〇〇だったら

 ある日、男の子ママさんがお休みで、妊婦さんと私の2人で昼食をとることに。いつも元気な妊婦さんは、今日はなにかを考え込んでいる様子。どうしたのかと聞くと
 「色々心配になってきて…」と、ナイーブになっているようでした。心配になることたくさんあるよね… と、いたわりの気持ちが出て来たのですが…。

 「もし自分のお腹の赤ちゃんに、障がいがあるって分かったら、あなたならどうします!?」といきなり真剣な顔で聞かれ、あまりにセンシティブな話題で、言葉に詰まってしまいました。

 私が妊婦であったり、出産経験があったりすれば、もしかして何か言えたかもしれません。ですが望んでも赤ちゃんがこない状態で、それを考えるのはとても苦しく簡単に答えられるものではないので、
 「そのときになってみないと分からない…」と言うしかありませんでした。

 妊婦さんは本来、白黒つけたいはっきりした性格。「この答えでは、納得しないかも?」と思いましたが、
 「… そうですよね」と神妙な顔つきで、納得してくれたようでした。

不満を言うけど実は…

写真AC

 その後、彼女が無事出産したのでお祝いを持って家へ訪問すると、生後間もなく大変な時期にも関わらず手作りケーキを出してくれ驚きました。

 「手作り!? 無理しないで…」と私が言うと、
 「赤ちゃん眠ってばかりだから暇で~」とつまらなそうな彼女。見ると、赤ちゃんはベッドでスヤスヤ眠っていました。

 「もう! 大人しすぎ!」彼女は少し怒ったような口調とは裏腹にとても優しそうな顔で、そっと赤ちゃんを撫でました。

 そのとき私は「この人は幸せでも、本気でなくても、何かしら不満を言うクセがあるんだな」と気が付きました。何に対しても不満を言ったり、配慮のないことを言ったりする人っていますよね。

 不妊治療中、同僚の言葉に傷ついた私でしたが、その人が本気で言っているとは限らない。受け流すに限るなと思った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/片岡みや)

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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