“のみやまさん”と呼ばれ親しまれている福岡県篠栗町の山里の寺、吞山(のみやま)観音寺の桜「福聚桜(フクジュザクラ)」が見ごろを迎えています。
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2021年7月に新種認定された美しい桜
吞山観音寺で古くから栽培され、参拝客に親しまれている「福聚桜」。本堂脇、阿弥陀仏堂の脇にある古木で、樹齢は100年前後と推定されています。花は大輪で花弁が重なり、ボリューム感があるのが特徴。白い花弁と赤茶色の新芽の組み合わせが美しく、鑑賞性に優れていると評されています。
昨年、日本花の会から研究員が来訪し、篠栗町長、町役場・観光協会関係者が立ち合って調査し、園芸品種として正式に新種として品種登録されました。
今春、記念すべき認定後初の開花を迎えました。花期はソメイヨシノより数日から1週間程遅く、標高450mで4月上旬~中旬に見ごろです。
福聚とは、「福が集まる様子」「福とは善のことで、善行が集まっていること」「幸せをもたらす多くの功徳」などを意味する仏教用語で、呑山観音が命名しています。
ほかにもソメイヨシノをはじめ、山桜、神代曙、枝垂桜、八重紅枝垂桜、舞姫、御殿場桜、八重桜(関山ほか)など、多種多様の桜を観賞することができます。
吞山観音寺
場所:高野山真言宗別格本山 篠栗霊場
吞山観音寺(福岡県糟屋郡篠栗町萩尾227-4)
問い合わせ:吞山観音寺
電話:092-947-4423(9:00~17:00)