ファンファン福岡編集部がさまざまな仕事をする人を訪ねる「お仕事図鑑」シリーズ。今回は番外編で、宗像水光会総合病院の放射線技師 髙橋寛敏さんを紹介します。
番外編 宗像水光会総合病院 髙橋寛敏さん(福津市)
経歴 大分県出身。高校卒業後、川崎医療短期大学(岡山県)へ進学し医療技術学部診療放射線技術学科にて技師を目指して勉強や病院実習に励む。国家試験合格後に、現在の宗像水光会総合病院に就職。2022年で19年目となる。
年代 40代
きっかけ 高校生の時に体験学習として放射線技師の仕事に触れたことがきっかけ。就職について考えていた時に、幼い頃からスポーツをしていたこともあり、けがした際に病院で接する機会が多かった“レントゲンを撮る人”の仕事を間近で見て、興味が増しました。
主な仕事内容
CT、MRI、一般X線(いわゆるレントゲン)検査、血管造影検査など放射線を使用する検査や治療を担当します。動けない人がいればポータブルの機材を持って病室を訪ねて撮影することも。コロナ禍の今は、徹底した感染対策をしながら各病棟を回り、胸部の撮影なども行っています。
Q&A
―大変なことは?
病院という治療する場所において、放射線技師の仕事は時に患者さんが痛がっていてもより良い治療のために撮影しないといけません。ですので、なるべく痛くないよう撮影ができるように声掛けなどを工夫して、日々技術や知識の向上に励んでいます。
―やりがいを感じる瞬間は?
技術を向上させることで、患者さんに少しでも快適に検査を受けていただけた時です。「今日はしんどくなかった~」という言葉を聞けた時はうれしいですね。また、撮影をした画像や作成した3D画像が手術や治療の役に立ったときは、やりがいを感じます。
―リフレッシュ方法は?
高校生の時部活でバレーボール部に所属していたこともあり、小学生のクラブチームの指導をしています。自分自身がやるのとは違って指導しなければいけないので大変ではありますが、元気をもらえる時間です。また、趣味でギターを弾いたり釣りに行ったりと自分なりの時間を持つことでリフレッシュしています。
―ドラマ「ラジエーションハウス」は見ましたか?
元々漫画をよく読むので、グランドジャンプ(集英社)で「ラジエーションハウス」の連載が始まった時は「放射線技師の話だ!」と目に入りました。ドラマ版も娘が見ていたので一緒に見ましたよ。また、看護学校の講義の時には、現場の感覚がつかめるので見るように、と学生さん達にもお勧めしています(笑)。
―今後の目標は?
部署長という立場になってもうすぐ2年がたつので、より働きやすい職場にしていくために、管理職としてリーダースキルやマネジメントスキルの勉強を更に深めていきたいです。患者さんに対してもより良い対応ができるようになれればと思っていますね。
映画紹介「劇場版ラジエーションハウス」 4月29日(金・祝)公開
72時間。それは、人の生死を分ける時間。甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は、大好きな甘春杏(本田翼)がワシントン医大へ留学することになり落ち込んでいた。そんな唯織をラジエーションハウスの面々が元気づけようとする中、唯織に対し秘めた思いを抱える広瀬裕乃(広瀬アリス)だけは、自身の進むべき道について悩んでいた。そんな折、離島で小さな診療所を営む杏の父・正一が危篤との連絡が入る。杏は父のもとへ駆けつけるが、ほどなくして正一は息を引き取ってしまう。父が気にかけていた患者のことが気になった杏は島に1日残ることにするが、そこへ大型台風と土砂崩れ、さらに未知の感染症が襲いかかる。杏が島で孤軍奮闘していることを知った唯織は、あることを決意する。